ゲスト:グループホーム ソレイユの華 藤岡ホーム長・職員 渡邉さん かつしかFM「なかまで介護」第70回(2020年11月19日放送分)

  かつしかFM(78.9Mhz)から発信する地域包括ケア
「なかまで介護」
毎週(1・3週)木曜日10:00-10:54 放送中!

このサイトでは、ラジオ放送から数週間遅れで、youtube再放送版を公開しております。

なかまでゲスト:グループホーム ソレイユの華 藤岡ホーム長・職員 渡邉さん

グループホームの特徴と入居条件

マスター:15年以上前からの知り合いで、かなちゃんと同じくグループホームをやっている仲間に来てもらいました。まずは「グループホーム」がどういう施設か、教えてくれる?

認知症の高齢者の方が家庭的な環境と地域住民との交流の元で、自立した日常生活を送ることを目的にした施設になります。

マスター:お医者さんに認知症と診断された方。特養(特別養護老人ホーム)に関しては、要介護3以上と非常に重たい方が入る感じだけど、グループホームは最初の入居に関しては、ある程度、共同生活じゃないけども、体が少し動ける方が対象というイメージですね。

要支援2以上の方が対象になりますね。あとは原則として、その施設と同一の区市町村に住民票のある方になります。

マスター:基本的には葛飾区民が対象で、転居してきた方では3ヶ月以上居住している方。ただし、ご本人は別の場所に住んでいるけど、息子さんとか娘さんが葛飾区内に住んでいて、どうしても親御さんを呼びたいということであれば、行政同士で話してもらって、これなら仕方ない特例でいいよとなれば入れるときもあるので、あきらめないでください。

特徴としては、少人数での生活の場所になります。5名から9名のお年寄りの方がひとつのグループ=1ユニットとして共同で生活を行います。1ユニットごとに介護職員を配置して、食事の準備、お掃除、お洗濯のような日常生活における家事などを、介護職員のサポートを受けながら取り組むことで、認知症の症状を和らげるという目的となります。

どんなところ?

マスター:一般の人のイメージだと「シェアハウス」みたいな共同生活。それぞれに自分のお部屋があって、廊下を出て歩いていくと大きなリビングがあって、そこでみんなで食事を作ったり、テレビを見たり、ワイワイガヤガヤやってる。出てきたくない人は部屋でゆっくりしていればいいし。アットホームな雰囲気で、第2の家族のように生活できるというところが特徴ですね。いわゆる施設とはちょっとイメージが違う。

うちは9名で2ユニットあるので、1階と2階の2フロアで定員は18名ですね。

基本的には1ユニットごとに生活を送っています。

法人の概要

マスター:藤岡さんが所属するNPO法人の概要や他の介護事業なども教えてください。

NPO法人シティウィングの本部が立石で、そこを拠点に葛飾区内にグループホームが3ヶ所あります。亀有に「ソレイユの里」、東立石に「ソレイユの家」、後は私がいるお花茶屋に「ソレイユの華」ですね。3か所とも同じで定員が18名です。その他に千葉県の佐倉市と葛飾区立石でヘルパーさんを派遣する訪問介護事業サービスを行っています。さらに、千葉県佐倉市ではサービス付き高齢者向け住宅を運営しています。

セラピードッグ活動の取り組み

マスター:グループホームの中で犬を飼っている?

うちのマスコット犬で「はな子」という名前のグレートピレニーズという犬種の犬がいて、結構大きい白いフサフサした犬で、人間ぐらいの大きさはあるんですけど、普段は拠点としている本部の方にいます。毎年度、各グループホームの方で3ヶ月に1回、一般財団法人国際セラピードッグ協会の方と犬が数頭きて、その時はマスコット犬であるはな子も一緒にご入居者様と戯れるというような時間を設けています。

マスター:犬と会って戯れた時のおじいちゃんおばあちゃんの反応はどんな感じですか?

元々犬嫌いだった方がその犬を見た瞬間とびっきりの笑顔になったりとか、感動して泣き出す場面もあったりとか、抱きかかえたら離さないご入居者がいたりとか。

店長:動物によるセラピーはすごくいいと、前から言われていますよね。

本当に動物は不思議な変化をもたらしてくれるんだなと。普段は見れない表情が見れます。やっぱり動物と子供の力はすごいと思いますね。 セラピードッグは、特別な訓練を受けて、受けた中からセラピー犬になれるということです。

マスター:こんなに大きくてフサフサの犬と触れ合えれば、喜ばれますよね。

感染予防対策について

マスター:感染予防については、どのような対策をしていますか?

今年はコロナ禍によって、ホームの見学や面会に制限をさせて頂いて、ご家族にもご入居希望の方にも大変なご不便をかけてしまっています。ご入居者の方々にも窮屈な思いをさせてしまっているのは非常に残念ですけども今できることは何があるのかというと感染予防です。手洗い手指消毒はもちろん、スタッフは出勤前に検温。日中は1時間に10分から15分程度の換気、日中・夜間の手すりなど手が触れる部分の消毒ですね。そこを徹底して習慣化しています。ご入居者の方々に安心した生活を送っていただくため、精一杯サポートしていくようにつとめています。

マスター:これは介護施設や医療系もみんな一緒だね。日々、高齢者の方々と接している場所だから昔から感染症に対しての対策というのは日々当たり前のごとくずっとやってきていて、今はもう一段階、注意してる感じですよね。

ホームを見学したいというご要望もありますが、コロナに関しては、もし来られたことによって施設内のお年寄り達に感染してしまうことを考えると、どうしても制限があって少しご不便かけてしまいますが、まずはお電話をお願いできれば。

思い、目標

マスター:思い入れやこういうことを目指しているなど、ありましたら教えてください。

特養やデイサービスなど様々な施設でたくさんのお年寄りの方達を見てきましたが、たとえ経験があったとしても常に初心は忘れずにいるということ、ご入居者様やご家族から信頼を得られるよう、常に向き合うということを意識しながら、できる限りのサポートをしていきたいと思っています。

 お仕事に就いたきっかけ

マスター:後半は、「ソレイユの華」のスタッフとして働く渡辺香さんにもお話を伺います。早速ですが、介護業界、「ソレイユの華」に入られたきっかけを教えていただけますか?

こちらの法人グループで、亀有に「ソレイユの里」というグループホームがあるのですが、そちらに祖母が入居したのがきっかけです。毎週おばあちゃん家に泊まって土日を過ごすくらい、ずっと一緒にいたのですが、認知症になってしまって、ある時、母がポロっと一言、もう限界だと言いました。でも私は本当におばあちゃんが大好きだったので、施設に入れようと言われた時もどうしても入れたくない、私が面倒みると言ってすごく反対したんです。それでもやっぱり様子を見ていると入らざるを得ないということになり、じゃあ施設を探してみようということで見つけたのが「ソレイユの里」だったんです。

マスター:そういう経過があったんですね。

入所してからも帰宅願望がずっと続いて、面会もどうしようかなんて言っていた時に、スタッフや職員の方が、お部屋で何かしようねって声をかけてくださったりして、悩んでいましたが、(そんな姿を見て、)やっぱり面会に行きたいね、となりました。介護の仕事ってすごいんだなとその時初めて思いましたが、自分では絶対にやらない仕事だと思っていたので、他の業種に就職もしましたし、結婚もして子供も生まれました。

人生のイベント時におばあちゃんがいないのが寂しくて、出産して退院したその足で、おばあちゃんのいる「ソレイユの里」に連れていって抱っこをしてもらいました(笑)。他の入居者の方もすごく喜んでくださって…。そんな時ばったり藤岡さんと街中で会ったんです。

店長:これは偶然ではなく必然よね。

その時に連絡先を聞いて、暫くやり取りが続いていたんですけれど、3人目の出産が終わって少し余裕ができたので介護の仕事をやってみようと、自分でいろいろ調べて、再度、藤岡さんに連絡してお声かけ頂き、今の仕事に就いて早2年になりました。

店長:お子さんを3人育てているという経験は介護の現場でも役に立ちますよね。育てるというのは、その人と接するということだからね。

 マスター:「ソレイユの里」が家庭的で印象がすごくよかったから、(介護の仕事を)やってみようかなと思ってくれたんだろうね。

そうですね。祖母が(施設を)出た後も、誰々さんは元気かなとか、今はどうしているかなというのが、母との日常の会話になっています。

仕事のやりがい

マスター:介護の業界はまだまだ人が少ない状況が続いていて、イメージもまだまだ勘違いされている方も多い。渡辺さんみたいに、おばあちゃんがきっかけで何かのご縁があって、日々頑張っています。実際に働いてみてどうですか?

正直、この仕事に就いてつらいと思ったことが1回もないんです。毎日楽しいし、子育てをしているより仕事をしている方が楽しいくらい(笑)。休みの日でも、(入居者の方が)今日どうしてるかなとかが頭の片隅に常にあって…。休み明けなんかは行くのが楽しみですね。

お仕事について

マスター: 1日の仕事の流れがどんな感じか、教えてください。

日常生活のお手伝いなので、普通に行って、お風呂は昼間のうちに入りますけど、その中で自由に好きなことをやるという時もありますし、一緒にくすぐり合いとかババ抜きをしたり(笑)、普通に過ごしている中で、私たちがちょっとお手伝いするという感覚ですね。

 マスター:職員の方達は、認知症に関してプロとしてきちんと勉強しています。接し方とか、どういう病気で、こういう症状が出る場合にはこういう言い方をしようとか、ご本人が尊厳を持ちながら普通に生活できるように。施設に入れてしまえばいいということではなく、ご本人もご家族ももっと楽しい生活ができる可能性があるので、ぜひ相談して欲しいですね。

メッセージ

マスター:藤岡さん、最後に伝えたいことはありますか?

コロナという状況の中で、介護の事業所は特に気苦労が絶えない日々を送っています。この困難な状況を乗り越え、ご入居者様に安心した生活を送って頂くためにどのようにサポートしていくべきか、今後も課題は山積みですが、そんな中でも私たち介護従事者が常に前を向いて進むしかない、そういう風に思いながら日々努めています。

マスター:労働条件など様々な部分で整備されてきているので、ぜひ見て欲しいですね

 

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