08認知症になりにくい生活習慣

認知症は予防できるの?

残念ながら認知症を予防する方法は発見されていません。
しかし、認知症の原因の大部分を占める病気であるアルツハイマーと脳血管障害の予防については、最近の研究からいくつかの方法が提唱されています。
特に脳血管障害(主に脳梗塞)は、糖尿病・高血圧・高脂血症といった生活習慣病との関係が言われています。
適切な食習慣や運動習慣を維持することで、これらの病気を予防し認知症の発症を抑える可能性が見込まれます。
また、アルツハイマーもバランスの取れた食習慣や、適度な運動、活発な精神活動によって脳の神経細胞の萎縮を抑えると発症を遅らせることにつながるということがわかってきました。

認知症になりにくい生活習慣

食習慣 ~以下の食物を摂取しながらバランスの良い食事を心がける~

野菜・果物
野菜や果物はビタミンCやE、βカロチンなどの抗酸化物質を多く含んでおり、この抗酸化物質が老化の原因と言われる活性酸素の働きを抑えます。
サバやイワシなどの青魚に含まれている不飽和脂肪酸EPAやDHAが、血液の流れをよくしたり脳の神経伝達を良くすることが知られています。

運動習慣 ~適度な運動を取り入れる~

認知症の発症には脳の血流が深く関係しています。 脳の血流を促し活性化するためには、ウォーキングなどの有酸素運動を1日合計30分、週5日ほど行うと効果的です。

知的行動習慣 ~脳の機能を刺激する~

脳の機能を刺激するために、将棋やオセロといったボードゲームやパズルをする、文章の読み書き、楽器の演奏、音楽に合わせて身体を動かす体操やダンスなどをすることが効果的です。
また、一人暮らしでほとんど人と会わない、会話をしない生活をしていると発症のリスクが上がると言われています。
人とコミュニケーションをとることは、自分の考えや気持ちを言葉にし伝えるために頭を使います。
人と接っしたり、いろいろなことに興味や好奇心を持ったりして脳に刺激を与えることが大切です。
参考:認知症予防の10カ条 (公益財団法人認知症予防財団)

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