かつしかFM(78.9Mhz)から発信する地域包括ケア
「なかまで介護」
毎週(1・3週)木曜日10:00-10:54 放送中!
このサイトでは、ラジオ放送から数週間遅れで、youtube再放送版を公開しております。
なかまゲスト:葛飾区介護サービス協議会 居宅介護支援部会 会長 竹尾ひろみさん(オリーブ居宅介護支援事業所所長)緊急事態宣言中により電話出演
居宅介護支援部会の活動
マスター:まずは、居宅介護支援部会の活動について教えてください。
毎月第2火曜日に、高齢者総合相談センター7箇所のほか、26名の幹事役員の方と総勢33名程で集まって、研修の企画や広報などについて話し合いをしています。そこで、ケアマネさんの情報交換をおこなったり、スタッフの情報を皆さんに発信するなどしていますが、今はコロナの影響ですべて中止となっています。
居宅介護支援事業所の役割
マスター:居宅介護支援事業所というのは何をするところでしょうか。
ケアマネジャー(介護支援専門員)さんのいる事業所で、介護や支援が必要な方やそのご家族と介護サービスを提供する支援施設や事業者の間に入って、繋げる役割をしています。
ケアマネージャーを探すには
マスター:どうやって利用者さんと繋がるか、具体的に教えてください。
いちばん多いのは、骨折とか病気で入院中に、病院の相談員の方から介護保険の申請をしてくださいという話が出て、ですね。申請後はケアマネを決めるように言われます。介護保険証と一緒にリストが入ってはいますが、どう(ケアマネを)見つけたらいいのか、それだけではわかりません。介護保険証は申請してから1か月から1か月半ぐらいかかるため、その間に高齢者総合相談センターなどにご相談されて、ケアマネさんを探してほしいと言われた、として頂くと繋がりやすいと思います。
マスター:高齢者総合相談センターは、とにかく周りのいろんなところとネットワークで結ばれているので、そこからいろんなところをご紹介して導いてくれますよね。
介護支援の流れ
マスター:実際にはどのように進めていくのでしょうか
まずはご連絡して面談させていただいて、何にいちばん困っているのか、何が必要なのかを聞き取ります。その上で、福祉用具だったり、介護用ベッドだったり、または杖が必要なのかとか。住宅改修では、手すりを付けた方がいいのか、段差の改修が必要なのかなどを聞き取って、安心してご自宅に戻れるようにするということでしょうか。
マスター:その人によって必要なものだとか生活している場のスペースも家族構成も(違うから)かなり複雑だね。介護のオーダーメイドですね。
介護保険を初めて使う方はどうしたらいいのかわからないですし、今まで動けていた方が状況が変わってご自宅に戻るというのは、すごく不安なことです。精神的にもサポートして、自宅に安心して戻れたとか、相談相手がいるというのは、安心して頂けると思います。
デイサービスの選び方
マスター:ご自宅の方で、そろそろ(介護が)必要になって介護保険を初めてとったという方の事例はありますか?例えばデイサービスのこととか。
デイサービスと言ってもいくつもあります。決まったところに行きたいという方もいらっしゃるし、いくつか見学していただいて(それぞれの施設の)特色などもお話しながら、その上で決めて頂くこともあります。自分に合った所に楽しく通っていただきたいですね。
マスター:一緒に見学して、合わなければまた別のところを探せるんだね。なんとなくここがありますって言われて、そこに行かなきゃならないのかなと思うけど、そうじゃない。
コロナ対策
マスター:コロナ禍での現状を教えてください。
居宅支援事業所の中も、午前と午後で蜜にならないよう、2班に分けてグループ体制をとって、在宅ワークと調整をおこないます。また、熱がないかを全員で確認しあって、マスクと消毒、うがい手洗いはもちろんしています。マスクや消毒液はなんとか足りていますが、手袋がなかなか手に入らないですね。訪問する際には、マスク着用で、お部屋に入る前に消毒をして、換気もして、利用者さんにもマスクをして頂くようお願いしています。感染源になってはいけないという緊張感しかないですね。
マスター:今までと何か違いはありますか。
デイサービスや入浴などの回数を週3から週2にしたり、利用者さんによってはご家族の意向でお休みされたりもあります。でも、交流の場としてのデイサービスは必要です。今は交流ができませんが…。
衛生面での対応について
マスター:医療の現場では昔から感染症対策などで非常に厳しい規制がある。それを必死に守っていても、院内感染が発生しないとは言えないという状況ですよね。
その土台があったから、ある程度守れていると思います。衛生面については、凄く気を付けています。あと日本人は真面目ですよね。自分が人にうつしちゃいけないと思っている。マスクを使用するという意識も違いますしね。
コロナ禍で見えた課題と対策
マスター:この状況で気づいた今後の課題などあれば、教えてください。
今は利用者さんと電話やメールで連絡はしていますが、事業所の方とはなかなか情報交換もできていません。オンラインなどでもっと繋がるような体制を整えたいと思っています。
店長:竹尾さん達のお仕事は、声の調子だけでなく、顔の表情を見たりもするので、オンラインといっても相手がおひとりとかだと難しいですよね。
電話だと、お耳が遠い方もいらっしゃるので、なかなか伝わらなかったりします。そうなると、行っちゃえ(訪問)ということもありますね。
メッセージ
店長:最後に、聴いている方に何か伝えたいことがあればお願いします。
毎日テレビではコロナの情報ばかりで、不安になる方も多いと思います。すぐに解決というのは難しいですが、前向きに、今日どうする?という気持ちで進んで行く方がいいかなと思います。何かあったらケアマネさんも高齢者総合相談センターもあるので、何でもいいので気軽にご相談して、明るく過ごして頂けるといちばん良いのかなと思っています。
介護についての悩みやご相談など、なんでも結構です。
ぜひ番組までメールください。