ゲスト:特養老人ホーム水元ふれあいの家 中村さん かつしかFM「なかまで介護」第39回(2019年10月17日放送分)

  かつしかFM(78.9Mhz)から発信する地域包括ケア
「なかまで介護」
毎週(1~3週)木曜日10:00-10:54 放送中!

このサイトでは、ラジオ放送から数週間遅れで、youtube再放送版を公開しております。

なかまで相談室

高齢者総合相談センター狭間 さん

任意後見人制度とは

マスター:こんな相談があったという事例を教えていただけますか。

自分のことが自分で決められなくなった時に誰が面倒を見てくれるのか、不安に思う方が多いですね。そういう場合に、自分の将来を頼める人を自分で決めておくことができる「任意後見人制度」があります。お一人暮らしの方から相談されることが多いのですが、お子さんのいる高齢者の方でも、思った以上に不安を持っている方が多いという印象があります。

マスター:負担をかけたくないというのもあるのでしょうか。

お子さんたちもそれぞれ家庭やお仕事をお持ちなので、自分の面倒を見てもらうことが負担になるのではないかという優しさからくることがありますね。

マスター:任意後見人は、どんな人にお願いすることができるんですか。

基本的には支援ができる人であればどなたでもなれます。ご自分のお子さんやお孫さん、姪御さんや甥御さん、信用のおけるご友人でもなれます。ただ、年齢もありますので、任せて安心という方に支援をお願いしたいと思っています。

マスター:お願いの仕方も含めて、それはどうやればできますか。

将来の不安や心配事についてどんな支援を受けたいかを、ご本人と支援者の方でよく内容を話し合ってもらって、公証役場で、「任意後見契約」を決めておくということが大事です。

マスター:人によって頼みたいことは違う。それを任意で話し合えるということですね。

しっかりしている時に自分の将来について想像して、それを頼む人との契約をする。気持ちを伝えておくことで、頼まれた人が実現してくれるということです。

「任意後見人制度」と「成年後見人制度」

店長:例えば、ご主人が亡くなって奥様は認知症を患っていて、遺産相続や土地の名義など、認知症であるがゆえに心配という場合でも、任意後見人制度を使うことはできますか。

基本的には、認知症が進む前に決めておくことが「任意」になります。

マスター:「成年後見人制度」は意思判断が難しいとかを含めて決めていくけど、自分の意思表示がまだできるうちに心配な人が、早めに頼んでおける制度ということですね。

チェック体制について

マスター:任意の後見人に支援をお願いした場合に、本当に大丈夫か心配になる方もいると思います。

ご自分の意思がはっきりとしているうちはご自分である程度はチェックできると思います。それがわからなくなった場合は、任意後見という形で、家庭裁判所で手続きをして、その後は任意後見監督人が専門職として付きます。任意後見監督人がご本人の意思通りにやっているかをチェックしてくれます。

マスター:何重にもチェック機能があるということですね。

任意後見監督人が入ってチェックして、家庭裁判所でもチェックすることになります。反故にされることはないので、安心して老後を考えて頂ければと思います。

任意後見人への報酬など

マスター:お金はどのくらいかかるものですか。

任意後見人への報酬は契約で決めておくのが原則です。任意後見監督人にも報酬が入るので結局1万円〜5万円くらいの報酬がかかってくる感じです。契約次第にはなります。

イベント紹介

マスター:不安だと思う方は、高齢者総合相談センターに相談に行けばいいんですね。

ちょうど10月29日に、「自分らしく生きるためのお金の話」ということで、社会福祉士で後見人でもある金杉宏敬先生による講習会があります。そのほか、11月23日・24日には東京理科大の学園祭に、高齢者支援課と共に出展しています。

なかまでゲスト

特養老人ホーム水元ふれあいの家 中村さん

特別養護老人ホームの入居条件と申込み

マスター:特別養護老人ホーム(特養)はどのような場所か、条件的など教えてください。

特養は原則として「要介護3以上」の方が対象です。申込み書は葛飾区等のホームページからダウンロードできますし、各施設でもお配りしています。市区町村によって申し込み方法が違い、葛飾区では申込み書の中に自分が入りたい場所を選択するチェック欄があります。

マスター:特養の名前が書いてあって、希望するところに丸をつけられるということですね。

丸をつけたどこか1ヶ所の特養に申込み書を提出していただければ、申し込みされた施設から各施設に配る形になりますので、全部の施設に提出する必要はありません。

店長:第一希望、第二希望みたいなことで丸をつけてということですか。

希望ではつけられませんが、ここだったら入りたいと丸をつけて頂ければと思います。葛飾区だけで20ヶ所の施設がありますので、全部に丸をつける方もいますし、全部だと遠いということもありますので、近くで探している方もいます。

 葛飾区の状況

マスター:今現在、葛飾区はどのような状況でしょうか。

基本的には申し込みをされた後に、区民歴や要介護度、ご家族の状況などに応じて、13点を基準に13点以上の方から優先的に声をかけていくというルールになっていますので、施設によって申し込み人数にばらつきがあります。全体でいうと500~600人の方が待たれています。ただ、医療的なニーズが高くて特養に入るのが難しい方もいて、申し込みから入居まで3ヶ月の方もいれば、入れないと思って早めに申し込んでいてお声かけすると今はまだ大丈夫という方もいます。順番通りという感じではいきません。

店長:医療を優先しなければならない方も、その時点ではいらっしゃるかもしれないということですね。

入院したばかりで体の状態が落ち着いていなくて、先を考えて申し込みをしている方ですと、なかなかその時点で特養に入れる状態にはなっていないという方もいらっしゃいます。

費用について

マスター:料金的なことを案外知らない方がいますよね。

特養の料金は大きく分けて3つに分かれています。1つ目は介護保険料、2つ目は居住費、3つ目の食費が一番大きくかかります。介護保険を受けている方は「負担割合証」に、1割負担・2割負担・3割負担と書かれています。その負担割合によってどれくらい費用がかかるかが変わってきます。

マスター:介護保険は、「要支援」から始まって「要介護5」まであるのはご存知でも、負担割合というのはその方の所得などによって違いますよね。

居住費は個室や4人部屋など、多床室の施設によって金額が変わってきます。食費は施設によって設定の金額が違います。お部屋代と食費については、収入に応じて介護保険の方で少し安くなる制度があります。一番安い条件で「要介護3、1割負担、負担限度額認定証が2段階」に該当すると月4万6千円くらいです。一番高い方は「要介護5、3割負担、負担限度額認定証が受けられない、ユニットタイプの個室」の方で月22万5千円です。

マスター:部屋代、食費、光熱費をまとめると40~45万円かかるのは現実です。それを国の制度などで補填してもらって安く入れる場合もあるし、ある程度支払える方に関しては負担をしてもらう。だからこそ、自分の資産や持っているものを先に家族と相談しながら、ここまでは大丈夫という準備をしておくことがとても大切だということですね。

一人ではなく周りに相談を

店長:自分で判断できなくなった時に、ケアマネジャーさんも相談に入ってくれる、高齢者総合相談センターにも相談するような、そのようなシステムは利用していいわけですよね。

身寄りがなく、誰も見てくれる方がいない高齢者の方はいらっしゃいますので、成年後見人の制度を使用して、お金の管理をしていただいて入居されている方もいらっしゃいます。

施設選びについて

マスター:施設選びのポイントを教えていただけますか。

施設は20ヶ所あるので、さすがに全部見学は難しい。まずは、4人部屋のような多床室の施設か個室の施設か、金額も違いますので、どちらの方がお母様お父様に合っているかで選んで頂いてもいいかと思います。あとはご家族の通い易さですね。高齢の方が面会に行くのに歩いていける距離なのか、車に乗られている方ですと遠くまで行かれるんですが、そういった基準で選んで頂けるといいかと思います。

介護技術コンテストを実施

マスター:中村さんのところで、介護技能のコンテストをやっているということですが。

私達の法人で、「介護技術コンテスト」を毎年やらせて頂いています。今年が第8回で、区内の特養や養護老人ホームなど、介護に関わる方に介護の技能を競っていただきます。

キラキラリポート

特別養護老人ホーム 「中川園」
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