ゲスト:NPO法人葛飾アクティブ.COM 代表理事 太田敬さん テーマ:シニアを元気に かつしかFM「なかまで介護」第28回(2019年7月4日放送分)

  かつしかFM(78.9Mhz)から発信する地域包括ケア
「なかまで介護」
毎週(1~3週)木曜日10:00-10:54 放送中!

このサイトでは、ラジオ放送から数週間遅れで、youtube再放送版を公開しております。

 

なかまで相談室

葛飾区高齢者総合相談センターお花茶屋 社会福祉士 原田彩織さん

事例紹介①訪問買い取り業者

マスター:早速ですが、最近の事例を教えて頂けますか。

一人暮らしの70代後半の女性で、突然来た訪問買い取り業者の勢いに負けて不本意な値段で中古品や貴金属を売ってしまったというものです。突然業者が来て、最初は中古品をタダで引き取りますよという話で、そこから貴金属も鑑定しますという話です。見せるだけと言いつつも長居されたり、勢いに負けて売ってしまったりという相談も結構あります。

マスター:家の中に入られたら、ちょっと怖い部分がありますよね。

売って8日以内だったのでクーリングオフを提案しましたが、あらためて業者と関わりたくないという意向で行いませんでした。クーリングオフはできますが、やり取りした証明をするのに再度業者と対応しなければならないことにハードルがあると思います。

 マスター:家にはいれない。電話がかかってきても出ない。断る。あとは高齢者総合相談センターに相談する。

相談に乗ることもできますし、家に入って全然帰らないということであれば警察に通報するなどもできると思います。

 事例紹介②認知症の女性を地域でサポート

マスター:認知症の方の事例もあるようですね。

認知症状が進んだ奥様について、ご主人様から今後の介護についてのご相談がありました。訪問してご本人にお会いした結果、同じ道を定期的に徘徊するなど、近隣から心配の声も上がっていたということがわかりました。このままだと危ないということで、ご自宅での生活の継続も難しく、ご主人様も心配されていました。徘徊は目的もなくうろうろしているイメージがありますが、私達がでかけるのと同じで本人にとっては目的があるので、止めることは難しいです。

マスター:その時はどうされましたか。

地域住民の方の理解や見守りの目も必要だと感じましたので、「ご家族様から周りの方の理解を得る話し合いの機会を設けるのはどうですか」とお話しさせて頂き、民生委員さんや近隣の方を巻き込んで開催に至りました。

 マスター:高齢者総合相談センターが中心になって、地元の町会や民生委員さんの力を借りて、「向こう三軒」ができあがることを仕掛けた。素晴らしいですね。

住民の方からも、もっと認知症について理解をしなくちゃいけないという声もありました。

マスター:きっかけづくりをしてコーディネートしてくれる。心配な方は高齢者総合相談センターにまずは電話を入れて相談してください。

 認知症サポーター養成講座を開催

マスター:認知症サポーターの講習会も開いているんですよね。

「認知症サポーター養成講座」という認知症の正しい理解や付き合い方についての講座で、ほぼ毎月行っていますので、ご参加頂ければと思います。

なかまゲスト

NPO法人葛飾アクティブ.COM 代表理事 太田敬さん

葛飾アクティブ.COMとは

マスター:活動内容やメンバーなどについて教えてください。

ひと言で言うと「シニアを元気に」が私たちのキャッチコピーになっています。メンバーは370人で、男女180人ずつ、非常にユニークな団体です。

マスター:珍しいですね。男性と女性が半分ずつということは、男性がずいぶん元気ですね。

男はひきこもりが多くて出てこないのですが、男性の楽しみも考えていますので、男性の参加も多いということですね。

マスター:シニアを元気にということで、サークルがいくつもあるということですが。

サークルは全部で16あります。17年前に任意団体を作った時に、3人手を挙げればサークルが作れますということで、作りました。当初はフラダンスや麻雀など、最近は読み聞かせやはがき絵など面白いサークルができています。折り紙もサークル化しようとしています。

マスター:3人集まれば1つのサークルを立ち上げられるってすごいことですね。

シニアは頭の中に考えがあっても行動するのが大変です。例えば、ウォーキングサークルを作ろうという時に、手を挙げた人と私や他の理事二人が一緒になってスタートして、サークルを作って、周知して人が増えてきたら私たちが抜けるというような作り方もしました。

「葛飾難民」を作らない

店長:葛飾区を出て仕事をしてきた男性が定年して地域に溶け込むのは難しいと聞きます。

私が作った言葉で「葛飾難民」というのがあるのですが、特に男性で、定年になって放り出されて、何をやったらいいか、どこに行ったらいいかという人がたくさんいると思います。私たちはその人達を引っ張り込む努力をしています。だから男性が多いです。女性はそれをしなくても口コミで入ってきます。そういうことをかなり意識的にやっています。その結果、男女半々になっていると思います。

 「認知症サポート養成講座」を開催

マスター:健康を維持していくには、医療だけでなく、日々外に出たり、人と触れ合ったり、体を鍛えたりすることがとても大切だと、葛飾区医師会さんがおっしゃっていました。

今私が一番気にしていることが認知症です。シニア活動支援センターの地下サロンに每日たくさんのシニアの方が来て、私たち会員がサポーターと称して案内役などをしています。そのサポーターの方たちが、今日あのおじいさんおかしいということを感じられる目を養わなければなりませんので、積極的に「認知症サポート養成講座」というのを高齢者総合相談センターから講師を招いてやっています。

「提案する協働」を目指して

マスター:他にもシニアの方に語りかけたいことはありますか。

シニアの方の活動の場を広げたいと思っています。私たちは行政と連携してやっていますが、いま一番力を入れているのが、行政の仕事の中に入っていないものについて、こういうものを私たちがお手伝いしますからやりましょう、という「提案する協働」です。

マスター:行政の力で、場所を確保してくれたりとか最低限必要な資金の予算をつけて頂いたりして、自分たちで活動を広げるってことですね。

行政とはパートナーだという言い方をしています。最近ではシニア活動支援センターの広報誌を私たちが企画・取材・編集し、シニア活動支援センターが発行元になっています。

まずは自助

マスター:認知症もそうですし、介護でも自立支援がキーワードです。介護が必要になったから何でもしてもらうのではなくて、自分ができることは自分でしよう、でもできない部分を支援してもらうということです。

 店長:自助、共助があって最後に公助があると思います。

私は営業マンですから営業をやりますけれども経理出身の者は会計をやると、それぞれ皆さんがノウハウを持っているので、できることをやってもらっています。

マスター:まず自助を頑張って、周りで聞いている方が助け合う共助するということですね。

とにかくシニアは黙っていると甘えてしまう。これまで生きてきたんだから、あとは年金で何とかしてくれじゃない。葛飾区内には65歳以上の方が25%近くいますから、そんなに面倒みきれないので、自分でできるものをやっていかないとと思ってやっています。

店長:「今できること」という、生きるための前向きな楽しみ方っていうことですよね。

それが生きる力になりますね。そう思っています。ですから会員の皆さんはお元気ですよ。

マスター:葛飾アクティブ.comに入るから元気なのか、入ったから元気になったのか、元気になりたい人が入ってくるから葛飾アクティブ.comなのか。

私たちは、元気になりたくない人、引きこもりの人を引っ張り込むことはできません。これは行政あるいは高齢者総合相談センターさんの仕事で、極端に言うと一歩でも玄関から足を出されたら私たちが手を差し延べます。元気になりたい意志のある方はぜひ私たちのところに来てください。

シニアのいちばんの心配事は「健康」

マスター:シニアの心配事についてアンケートをとったら、一番何を心配されているかというと「健康」が53%で、2番目が24%で「お金」、3番目に「孤独」とあるんですね。最後に「生きがい」で8%です。

マスター:健康維持って本当に大切ですよね。

新しい方に年齢を聞いて、例えば74歳とお答えになったら、「もう74歳ですか」じゃなく「まだ26年生きるんですよ」と言います。その時、「100歳になるまでいかに健康で仲間と一緒に楽しく過ごすにはどうしたらいいか、その場所を葛飾アクティブ.comは提供します」と殺し文句になります(笑)。

マスター:ちょっと心配と思ったら、とにかく電話をかけてくれればそこから始まりますね。

青戸に事務所をもっていますので、そちらにお電話頂ければ必ず連絡をとるようにします。

介護についての悩みやご相談など、なんでも結構です。
ぜひ番組までメールください。

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