ゲスト:葛飾区訪問看護ステーション 高木所長 テーマ:訪問看護について かつしかFM「なかまで介護」第23回(2019年5月16日放送分)

  かつしかFM(78.9Mhz)から発信する地域包括ケア
「なかまで介護」
毎週(1~3週)木曜日10:00-10:54 放送中!

このサイトでは、ラジオ放送から数週間遅れで、youtube再放送版を公開しております。

 

なかまで相談室

高齢者総合相談センター高砂 中村センター長

相談事例①引っ越してきたばかりの生活面の不安

マスター:最近の事例で、どのようなものがあるか教えて頂けますか。

他県から引っ越して来られた70代後半の男性の方から保険料のことでご相談頂き、その時は区役所にご相談くださいとご案内しました。その後3か月に1回ぐらい来所されるようになり、経済面の心配や脊柱管狭窄症を患われているなど日々の生活での不安の相談を受けるようになりました。引っ越してきたばかりで相談できる方もいらっしゃらないということでしたので、仲間作りのお手伝いとして、「オレンジカフェ」や「認知症サポーター養成講座」などもご紹介させて頂きました。

マスター:遠くから来ると色々わからないから、助かりますね。最初のきっかけがあれば、また頼めますからね。

相談事例②介護予防としての運動ができる場所

マスター:他に何か事例はありますか。

ご家族様と同居されている80代の男性で、日中はお一人でいらっしゃることが多く、運動できる場所を紹介して欲しいとご相談がありました。お元気な方なので、介護保険の申請まではいかないけれども、介護予防ということで、まず「65歳からのいきいき元気度チェック」を行いました。それで「事業対象者」に該当したので、週1回からリハビリ型のデイサービスに行けますよということでご案内しました。

マスター:予防の部分でも対象になる方がいらっしゃるんですね。

デイサービスに行き始めてから外出の意欲もわいて、近所のグランドゴルフにも通うようになられたということで、いいきっかけになったかと思います。

相談事例③訪問診療とデイサービスで介護の負担を軽減

マスター:認知症関連のお話なんかも教えて頂けますか。

79歳の男性です。認知症を患われた奥様が一人で出かけようとすることが多くて目が離せない、でも病院に行くのを嫌がるので困っているという相談がありましたので、認知症を診てくださるお医者さんに家に来てもらえる仕組みをご案内しました。それで認知症の診断が出て、介護保険を申請して、デイサービスを利用して頂くことに。奥様はデイサービスには嫌がらずに行かれて、その間はご主人様も一人になれる時間がありますし、安心されていました。その他にも往診の先生と訪問看護にも来て頂いて、お薬のことなど相談できる人がいるようになったことで、ご主人様の介護負担が軽減されたと思います。

 マスター:一人で悩まないで、まず相談することによって、介護に関わる仲間たちがみんなこうやって連携しているんだよね。

 イベント紹介

マスター:あと、「シニア活動マップ」を手に入れて頂ければ、地域で参加できる場所を自分でも探せるということですよね。近々いろいろなイベントがあるということですが?

高砂4丁目アパート集会所で、オレンジカフェ(毎月第2・第4火曜1時半~3時半)を行なっています。100円でお飲み物とお菓子がついてきます。今日もレンタルルームアップル(高砂5-49-8)で、ハナミズキ高砂(毎月第3木曜1時半~3時)を行います。今日のイベントはフレイル予防体操とカラオケ大会を予定していますので、是非ご参加ください。

店長:探せば、自分のスケジュールがいろいろ埋まっていきそうな感じがしますよね。

なかまゲスト

葛飾区訪問看護ステーション 高木所長

葛飾区の訪問看護の現状

マスター:葛飾区内の訪問看護や在宅医療の需要など、現場はどのような状況でしょうか。

ここ1年で利用者数も10%ほど増加するなど、全体的に訪問看護の需要が伸びています。医療ニーズを必要とする方、認知症を含む複数の病気があって入退院を繰り返す方、医療処置や服薬の管理が必要な医療ニーズと介護ニーズを併せ持った方、独居で家族の支援があまり望めない方なども増えています。

訪問看護のお仕事って?

マスター:点滴だとかインスリンだとか、病院で受けていたものを自宅でも継続できるようにお手伝いをするのが、高木さん達含めてのお仕事というイメージですかね。

病院にいる退院支援ナースさんから相談の電話があって、退院する前に病院に出向いて、ケアマネさんも含めて退院カンファレンスを行います。誰が介護するのか、外来に通院するのか、または訪問診療の先生を入れるか、どんな介護が必要かを決めて、使えるお金がどれぐらいあるかでもサービスも変わってきます。

訪問看護師の役割

マスター:かかりつけ医がいる方に関しては、まずはドクターに相談する。または、高齢者総合相談センターに相談すればそこから道が開けますね。

医療ニーズのある方が訪問看護サービスを受けるのですが、先生から病気のことや治療方針を説明されても理解できないとか認められないとか。あとは、外来の先生や訪問診療の先生との橋渡しと言うか、噛み砕いてお話ししています。その他では、病状の変化があって、ケアマネさんがプランを変更するときに、よく相談を受けます。

マスター:訪問看護の医療部分に関わったものとケア(介護など)の部分を連携しながら繋いでいくってことですよね。ケアマネさんも持たれているので、非常に頼りになりますね。

訪問に繋がらなくても、ご相談だけでもお受け出来ますので、お気軽に相談して頂ければと思います。

 事例紹介①70代の男性でインスリン注射他が必要な方

マスター:具体的な事例を教えて頂けますか。

70代後半の男性の独居の方で、転んで腰を骨折されて入院しされました。それで退院支援ナースさんから相談があって、歩行も困難で手も震えるし、以前から1日4回インスリン注射をしているので、それを看て欲しいということでした。排便コントロールも内服管理も必要ということです。退院してから2週間は「特別訪問看護指示書」が出ると医療保険で訪問できるため、(介護保険だと週1回程度の訪問になるので、)その2週間の間でどうにかしないと。

マスター:どういう感じで訪問看護をおこなっているのでしょうか。

今は1日に1回行っています。インスリンを打っている様子を見ると手が震えて落ちてしまったり、歩けないので手の届くところに必要な物を置いたり、お薬はここにあるから飲んでねとか。ケアマネさんが配食サービスを頼んでくださるなどもありました。また、体をキレイにするのにお風呂が3畳ぐらい(の大きさ)しかないので、デイサービスで入浴をお願いすることになりました。困りごとが発生したらケアマネさんとかみんなで話し合って、その2週間の間に生活をどうにかできるように。

マスター:みんなで連携して考えて、支えていくんですね。

事例紹介②看取り~最期はお家で過ごす

マスター:他にも事例はありますか。

どこで最期を迎えたいかというのは人それぞれですが、統計をとるとお家で亡くなりたいという方が多いですね。今回のケースも、外来に通えなくなって段々とご飯も食べられなくなって入院するとなった時に、娘さんが聞いたらお家にいたいとおっしゃったので、訪問診療と訪問看護が導入になりました。ご飯も1か月ぐらい食べられていなくて、少量の点滴をしていて、ほとんど眠っていらっしゃいますが、目を開けると娘さんの顔があるんですね。そうするとまた安心して目を閉じる。本当に素敵だなぁと思いますね。娘さんも毎日心配だけど、寝顔を見ていたらこれで良かったのかなと思う、とおっしゃってくださっています。

いろいろやってみることも大切

マスター:統計では85%くらいが病院で亡くなっているのが現実だし、介護したいと思っても家の事情とかいろんな状況があるから、プロに相談するといいですね。その中で家族やご本人の希望を聞きながら、この方法がありますと。自分達だけで悩まないで欲しいよね。

一度こうしたからこうしなきゃいけないってことはなく、いろいろ変えても大丈夫です。

マスター:私の友人のお父様がそういう状況で、家で看取りたいけど果たしてできるかどうか。とりあえず1回だけでもトライして何回かやってみて駄目であれば諦めると。心残りがない状態、とりあえずあの時できたというものができるからね。

最近も、ひんぱんに吸引をする方ですが、試行錯誤して低圧持続吸引をやってみたり、何時間おきかに吸引に行ってみたり、いろいろやってみて、この方法がいいねと主治医の先生が一緒に考えてくださっています。

まとめ

マスター:看取りをそんなに堅苦しく思って欲しくないけど、失敗したら次は今度こうやり直そうっていうものでもない。終わってしまうからこそ、なるべくみんなと相談して、悔いが残らないように、その人に合ったケアの仕方で迎えられたらいいですね。

実は、葛飾区は在宅で亡くなる方が23.7%で全国20万以上の都市の中で1位なんですね。それが可能なのは、本人の希望を叶えられる在宅療養の体制が整っているからなんです。

 

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