ゲスト:NPO法人葛飾アクティブ.COM代表の太田さん かつしかFM「なかまで介護」第60回(2020年6月18日放送分)(内容追加)

  かつしかFM(78.9Mhz)から発信する地域包括ケア
「なかまで介護」
毎週(1・3週)木曜日10:00-10:54 放送中!

このサイトでは、ラジオ放送から数週間遅れで、youtube再放送版を公開しております。

なかまゲスト:NPO法人葛飾アクティブ.COM代表 太田敬さん

コロナ禍での現状

マスター:コロナ禍での KACの現状について教えてください。

3月からすべての活動を停止しました。区との連携で活動しているので、区との協議で決めました。私たちの団体は、何をしていいかわからない、どこに行ったらいいかわからないという人たちのたまり場、居場所だったんですよ。歌をうたったり麻雀したりと楽しんでいた仲間なんですけども、それが全員引きこもりになっちゃった。つまり元に戻った感じです。そろそろ、こういう状態なら集まれますよという準備を(始めるところ)。私たちは3蜜プラス高齢者なのでリスクは高い。ただ、おかげさまで私の耳に入っている情報では一人もコロナに感染した人はいないんです。

フリーペーパーで伝える

マスター:KACニュースというものを作られていらっしゃるようですが?

KACニュースという8ページのフリーペーパーを作っています。その表紙を、4月号は「皆さんお元気ですか」、5月号が「再び皆さんお元気ですか」で、6月号は「皆さんよく頑張った」というタイトルにして、サブタイトルには「コロナに負けない」というのをつけまして、こういう暗い時ですからオールカラーにしました。イベントがないので、家でどういう風に何をしなくちゃいけないかを考え、(結論としては)「外部とのコミュニケーション」と「運動」の重要性、これが皆さんに訴えたいものなんです。

あと、これは新聞からもらってきたんですが、「コ」「ロ」「ナ」の字を合わせると「君」と言う字になるんですね。みなさん感激していました。その下のイルミネーションの写真は医療従事者に対する感謝のブルーの色です。4月号、5月号、6月号で苦しんだので、最後に希望が出てきましたよっていうことを伝えたかった。

マスター:KACニュースは主にどこに置いてありますか?
会員に配っているほか、シニア活動支援センターにも置いています。

コロナで見えてきたもの

マスター:ステイホーム、コロナで見えてきたものがありますか?  

「シニアの危機管理」です。台風19号の時、私たちはほとんど避難所に行けませんでした。フットワークが悪いですし、区の職員さんがスピーカーで「逃げろ」とかいろいろ言っていても聞こえないんですよ。そんな時(スマホがあれば)連絡を取り合えるし、情報も入手できる。台風による避難は一晩だけでしたが、今回のコロナでは外に出られない期間が何か月もありましたからね。それでいよいよ、危機管理ができていなかったと実感しました。大事なのは、「スマホを使った外部とのコミュニケーション」と、もう一つは「自宅でできる頭と体の運動」です。そういうものをこのKACニュースで徹底的に流しています。

マスター:外に出られないときは、スマホや何かを使ってのコミュニケーションが大事ですよね。運動は自分一人ででもできますからね。
でも方法がわからない。それでいちばん簡単な、椅子でもできる運動など色々教えています。

スマホの活用

マスター:葛飾区の町会長さんたちも、区との打ち合わせも役員同士の会合も開けなくなって、全然情報が伝えられなくて、本当に困ったと話していました。(それでも)若い人たちは当たり前にスマホの中でコミュニケーションを図ってる。同じものを我々が持っていても、その使い方がわかっていないということですね。

(アイデアとして)スマホを貸すことはどうだろうかと思っています。携帯会社に貸し出してもらって、みんなに配って、試験的にやってみるということを考えています。先日はシニア活動支援センターと連携して、白鳥にできたCOOPでフードドライブと一緒にスマホの無料教室をやりました。何をどう聞いていいか、何が自分に必要かわからない感じでした。何の機能があるかないかではなくて、何の機能があなたには必要かということが大事。

マスター:シニアの方は2つか3つ何かやれればいいですよね。

私もそうですけど、電話とショートメールじゃダメなんですよ。その人には何が必要かってことを見極めながら(講師は)指導しているみたいですね。LINEやZoomなどオンラインもね。

緊急時にも使えるツール

マスター:コロナだから出かけられないだけじゃなくて、急に体の何かの具合が悪くなって外に出られなくなることもありますから、それを覚えておいて楽しんでいれば、いざという時にまた使うことができますね。

3月に新年度の更新をやったのですが、10数名は体が不自由になってもう活動に参加できませんということでの退会でした。それでいろいろ教えていただいたら、シニア活動支援センターの地下で歌う会をやっていて、足が動かなくなった人でも外からスマホで参加できると知りましてね。そういうものを含めて、必要性というのはそういう時もあるんですね。

マスター:介護の現場でも今は面会を控えていただいているので、ご家族が会いたいということがあると、Zoomを使っています。これがスマホをもっていれば誰でも簡単にできちゃう。そういう意味ではこれをいいキッカケとして、ぜひ利用して欲しいですね。

運動の重要性

マスター:後半は「運動」について教えてください。

シニア活動支援センターの筋トレとか脳トレの人(講師)に教えていただいたものをKACニュースで紹介したり、誰でもできる運動やクイズみたいな脳トレをやったり。今いちばん力を入れているのは葛飾区の体操。なにかあればこの体操から始めるようにしています。

店長:専門家によると、バリアフリーは高齢者の筋力を落とすとも言われていますね。

マスター:筋力を落とさないためには、バリア“アリー”の方がいいと思う。家の中でバリアフリーに慣れてしまうと、外へ出た瞬間に転倒なども考えられて怖いからね。

KACでは、歩きましょうと言って、「ある中」いわゆる「あるこう中毒」が増えています。何もいらないので、シニアにはいちばん手頃な運動。一歩出て、周りを歩こうと。

人生を楽しむ

マスター:この番組は「(なかまで)介護」となっていますが、シニアが元気で人生を楽しもうよということで、これしないともったいないよね。

介護にならないように「予防」が大事だよと。介護の状態になったら専門家にまかせて。
KACの大きな2つの柱というのが、「介護予防支援」と「社会参加支援」なんですよ。今回それが全部活動停止になった。それからどう立ち上がっていくか、戻るか、ですね。

メッセージ

マスター:最後にラジオを聴いている人にひと言お願いします。

シニアの方は、私どもの仲間に入って元気になりましょう!

 

介護についての悩みやご相談など、なんでも結構です。
ぜひ番組までメールください。

かつしかFM「なかまで介護」

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