ゲスト:ガ-デンプラザ柴又自治会 下田会長  かつしかFM「なかまで介護」第81回(2021年5月6日放送分)

  かつしかFM(78.9Mhz)から発信する地域包括ケア
「なかまで介護」
毎週(1・3週)木曜日10:00-10:54 放送中!

このサイトでは、ラジオ放送から数週間遅れで、youtube再放送版を公開しております。

なかまゲスト

ガ-デンプラザ柴又自治会 下田会長

町会の概要

マスター:まずは自治町会の概要を教えてください。

葛飾区は東の方、江戸川と中川を挟んで15,000世帯の中に6つの自治町会があります。寅さん会館や帝釈天を含む柴又自治会、佐倉街道沿いにある住吉自治会、古録天神社を擁する柴又北野町会など大きな町会は各1,000単位の会員数を持ち、あとは金町マンション、都営金町第二アパート柴原自治会、うちのガーデンプラザ柴又自治会のマンション系統です。東洋ゴムがちょうど工場を移転する昭和59年から入居が始まって、今年で37年目に入っています。自治町会は「任意加入」だといわれますが、ここは330世帯が全員会員ということを基本に取り組んでいます。管理組合の仕事のうち、防災や防犯、地域とのコミュニティ、行政とのつながりなどを自治会が担い、管理組合と両輪の車として動こうと始まりました。

町会の特徴

マスター:町会の特徴を教えてください。

庭をグリーンにしようということで、春は梅から桜、秋の落ち葉など四季折々楽しめるような環境にあります。入居した頃は隣の人は何する人だろうとよく言われていたので、顔が見える取り組みがしたいということで始めました。花や緑だけでなく、3~4年前には葛飾区「きらめきのまち創出事業」に手を挙げて、イルミネーションの装飾をすることに。2棟の真ん中の自由通路約50mに点けて、館内の人や子供たちに、喜んで見てもらっています。イルミネーションは飾りだけじゃなく、防犯対策にもなりますからね。

マスター:通路脇にはお花も植えられているのですか。

ツツジが終わって、この後はアジサイの花になりますね。たまたま隣に東関部屋が引っ越してきているので、花もあってイルミネーションもきれいで、相撲部屋とも交流が深まるとん場所かなと思います。

マスター:町会の皆さんがこういうコミュニティの場を作り、防犯も含めて自治会としてやるべきことをやってくれて、それを周りの人たちが一緒になってやるというのが一番大切ですよね。

年間行事について

マスター:ほかにも年間行事をいろいろとやられていますね。

マンションの売り出し時に管理会社といろんなイベントをやっていて、それを引き継いでこれまでやってきました。今はコロナの関係でほとんど出来ませんが、1月は餅つき大会と集会室でいろんな趣味や特技を持っている方の作品展示をしています。3月には防災活動のひとつとして子供たちに夜回りをしてもらっています。それから新入学児童。当時は学年で30~40名ほどいましたけど今では5、6人です。あと一番のイベントは盆踊り大会。これは100円で模擬店をやれるようにしようということで、焼きそばや焼き鳥、綿菓子など、いろんなことを含めて居住者の皆さんに募集をして、お手伝いしてもらっています。
マスター:敷地内にスペースがあるのでしょうか。

壱番館と弐番館の間の駐車場を会場にしていて、集まる時は1,000名くらい集まりますよ。もうひとつは子ども達の太鼓ですね。6月頃から練習を始めて、盆踊り大会で叩いてもらう。館内の人や周りの人達が来て踊って一大の輪ができるというのが夏の風景です。他にも、五月晴れの5月には家族の運動会をやろうということで、近くの小学校に場所を借りて、地元の八百屋さんに野菜とか景品を出してもらってやっています。なるべくみんなと一緒にいる時間を多くするようにしていますが、皆さんの協力がなかったらできていません。

 マスター:人との触れ合いが、また目覚め出していますね。大きな災害などもあって、みんなコミュニティの大切さに気づいてきている。町会で運動会なんて、羨ましいですね。

高齢者の対策

マスター:高齢の方も増えていると思います。対応などあれば教えてください。

当初は30代が中心でしたが、37年経って今は国の平均くらいの年齢層になっています。弐番館はスキップフロアでエレベーターも1階・4階・7階・10階に止まるだけで他の階は階段を使用しなくてはなりません。手すりをつける、階段部の照度を上げるなどの取組みを管理組合でしていただきました。1人暮らしの方も増えて、全体で50軒くらいあるので、自治会として、どうやって声を掛け合える体制を作ろうかが課題ですね。車いすを使うとなると階段を上がるのは二人でもきつい。消防署と話してもなかなかいい案がない。どうやって改善していくかが悩みのタネです。

防災・防犯対策について

マスター:防災や防犯対策についても教えてください。

他の自治町会と違って4月に防災訓練をしています。非常ベルを鳴らして、10世帯をひとつとして32班が駐車場に集まります。自分の番号(班)がわからない人もいるので部屋番号を書いた班旗を立てて、発煙筒を焚いて火災が発生しているという状況を見ます。そのほか、はしご車が11階まで本当に届くのか、近くにある金町消防署にお願いして実際にやってもらいました。

マスター:金町消防署も粋なことをやってくれるんですね。

柴又地区は「モデル地区」とされることが多いのですが、平成24年からでしょうか「防災モデル地区」ということで、北野町会を中心に防災対策の勉強会を開催。その成果が【わたしの便利帳】の中にある「無事ですカード」(安否確認)です。水害については新小岩で行っている「0メートル地帯の災害対策」について勉強会をやりました。ガーデンプラザ柴又は神社の近くにあって高台だから大丈夫と思っていたのですが、約2mまで水位が上がると言われて驚きました。1階の人は、前もってわかれば遠方に避難もできますが、垂直避難が必要です。自分の部屋を中心に縦横斜め左右9軒のコミュニケーションがうまく取れれば、たぶん協力してくれると思います。

店長:「向こう三軒両隣」というのはまさにこういうことを言うんですね。大切ですね。

「無事ですカード」をドアに貼るのもそうですけど、私のところには、誰と誰がどこに行っているということが書いた「避難者カード」があって、いざという時はそれを持って出て、受付で名簿としてこういう人数ですよ、ということをやるのが流れです。安否確認のための「無事ですカード」を貼って、隣の人は大丈夫?ということで避難してもらうというのも、流れ的にできているかなというところですね。 

店長:ひとくくりに葛飾と言っても同じじゃないので、みなさんの住んでいるエリアがどうなのかをちゃんと知っておいた方がいいですね。

垂直避難しても長くて1週間くらいでしょうから、そこをどうにかクリアするための援助があれば。避難をどうするか考えたときに、水害でも地震でも何もなければ避難所ではなくてここに残るという判断をしないといけない。それから緊急物資がどうやって入ってくるかも含めて考える。避難所になっている北野小学校との連携もいかにして取るか。北野小学校、北野町会、地区センターとうちと、区の無線と同調で色々な情報を流せるようになっています。「災害対策マニュアル」にそって進めています。

今後の目標

マスター:今後の目標などはありますか。

先ほど言った高齢者対策はこれからの課題です。それと役員体制ですが、輪番制で班長になるので若い人にも入ってもらってはいますが、年齢的に上がってきています。スキップ式で階段を使わなければならない弐番館など含めて班編成を考えなければなりません。若いメンバーをどうやって取り込むか。マンションにもかつての子供さんが帰ってきている。みんなで一緒に考えて行けば方向性は出るのかなと思っています。

マスター:子供の頃から育った故郷とか、こういうことやったと懐かしくてまた戻りたいとか、人間ってそういうところがありますよね。楽しいイベントをやるのも大事なことですね。

 

 

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