ゲスト:社会福祉協議会成年後見センター 加藤さん かつしかFM「なかまで介護」第56回(2020年4月16日放送分)(内容追記)

  かつしかFM(78.9Mhz)から発信する地域包括ケア
「なかまで介護」
毎週(1・3週)木曜日10:00-10:54 放送中!

このサイトでは、ラジオ放送から数週間遅れで、youtube再放送版を公開しております。

なかまでゲスト:社会福祉協議会成年後見センター 加藤充さん
※緊急事態宣言中により電話出演

成年後見制度について

マスター:成年後見制度の現状について教えてください。

令和元年12月末現在における成年後見制度の利用者数は22万4千人となっています。 決して多い数字ではありません。判断能力の程度により段階が分かれていて、重いところが後見(76%)、保佐(17%)、補助(5%)という形になっています。また、ご自身がしっかりしているときにあらかじめ準備をしておく任意後見(2%)というものもあります。近年は、補佐や補助といった判断能力の低下が軽い方が増えてきていますね。葛飾区では平成30年12月現在で683名、全国の割合とほとんど相違はありません。ただ、制度は利用されていなくても、制度の必要な方、潜在的な需要はまだまだ多いと思われます。

 マスター:良さを皆さんに知っていただいて、少しでも早めの段階の、補佐とか補助とかあるいは任意あたりから、かかって頂けるような部分が増えると非常に助かるよね。

早い段階からの継続的な支援で、先々の生活の安定も図ることができると思います。

制度の周知

店長:葛飾区内も全体的にそうですが、広報活動というか、こういうことがあるんだよ、ということを、いろんな機会を通じて皆さんにお知らせするというのは大切なことですね。

実際に利用するかどうかというのは先のことになるかもしれませんが、こういう制度があるということを少しでも頭に中に置いて頂ければ、いざそうなったとき、準備しようかなと思ったときに、すぐにご相談が受けられるのではないでしょうか。

国が考える成年後見制度

マスター:国が成年後見制度に力を入れているようですが、国としての方向性は?

20年経っていますが、制度の利用がなかなか進んでいないということもあり、平成28年に「成年後見制度の利用の促進に関する法律」、翌年には「成年後見制度の利用促進基本計画」が閣議決定されました。その計画に基づいて、利用者がメリットを実感できる制度の運用の改善が挙げられています。これまでは財産保全に関しての運用面が重視された傾向でしたが、今後は本人のご意思を十分に汲み取った「意思決定支援」や福祉的な視点の「身上監護」も重視して、適切な後見人を選んでいくということも挙げられています。また、「権利擁護支援」が必要な人を早期に発見して適切な支援につなげ、本人や後見人を支援する体制の整備なども挙げられています。国でも、どういう風に進めていくのか、地域によってバラつきがないよう、どこにいても制度の利用ができるように策を考えているようです。

マスター:自分で判断できないくらい重くなった時に利用するイメージでしたが、保佐とか補助とか任意とか、一歩手前の状態から、ああして欲しいこうして欲しいという「身上監護」から相談に乗っていくというメリットをもっと強調して利用いただくということですね。

使ってよかったと思えるものでないと制度の利用というところには繋がりません。

助成金や費用のこと

費用はどのようになっているのか、国や区の助成金などはどうなっているのでしょうか?

成年後見制度を利用するにあたっては、家庭裁判所の手続きが必要なんですが、その際には申し立ての費用やお医者さんの診断書が必要です。ケースによってはお医者さんの鑑定というのが必要になってくる場合もありますね。また、家庭裁判所から選ばれた後見人による支援が始まった後に、家裁が本人の財産状況や後見人の活動に応じた報酬額を決定します。このような費用が発生することから、制度の利用をためらう方もいらっしゃいますね。

後見人制度にかかる助成の業務については、葛飾区から委託を受けて社会福祉協議会がおこなっています。これまでも報酬の助成はあったのですが、申し立て費用の助成はありませんでしたし、報酬の対象も今までより広がりました。制度の利用に繋がればということです。

マスター:「利用者のメリット」と「助成金の制度」の2本立てが必要で、揃ったんですね。

エンディングノートについて

マスター:「エンディングノート」の重要性について教えてください。

最近は、終活への関心が高まっているということで、社会福祉協議会の方でもエンディングノートを作成しました。これまでの自分の人生の記録だとか、亡くなった時や意思が伝えられなくなったような時に、伝えたい情報とか自分の思いや考えを書き記しておくものです。最期まで自分らしく生きるため、自分の人生を振り返って今後の日々を豊かに過ごすきっかけとするものなんですが、エンディングノートの活用が成年後見の方でも使えるんではないかということです。後見人になる方は親族が約2割、親族以外の例えば弁護士や司法書士、社会福祉士や法人が約8割という現状になっています。親族であれば少なからずご本人のこれまでの状況や生活のことが分かっていると思いますが、親族以外では手続きをされたところから関わりが始まるため、これまでのご本人の生活歴やどのような思いを持たれているのかわからずに支援を行っていく形になります。そういう時にエンディングノートが作られていると、ご本人の思いや考えに即した支援に繋げていけると思います。

 店長:私も持っています。ナーバスな感じだけじゃなく自分を顧みる人生の日記帳のように。これを見た人に自分の気持ちを汲んでもらえるだろうなと思うと、いいものですよね。

これからどう生きていこうか考える、キッカケになってもらえればいいですね。

キラキラリポート

今回は葛飾区社会福祉協議会の【小地域福祉活動】です

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キラキラリポート

 

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