ゲスト:NPO葛飾アクティブ.COM 太田さん かつしかFM「なかまで介護」第46回(2020年1月9日放送分)

  かつしかFM(78.9Mhz)から発信する地域包括ケア
「なかまで介護」
毎週(1~3週)木曜日10:00-10:54 放送中!

このサイトでは、ラジオ放送から数週間遅れで、youtube再放送版を公開しております。

なかまで相談室

高齢者総合相談センターお花茶屋 原田さん
高齢者総合相談センター堀切 森山さん

事例紹介①安否確認の相談対応

マスター:年末年始などで特殊な事例などあれば教えてください。

森山さん:年末には安否確認のご相談が特に多くなりますね。年始に向けて連絡を取ることが多くなると思いますが、連絡がつかないとか、昨日までは連絡が付いたけど今日の約束に来ないということで、相談を受けることが多いですね。実際の事例では、配食サービスを取られていた方がお弁当を取っていないので心配だと、お弁当屋さんから連絡が入って、安否を確認しに行ったというケースがございました。

マスター:年代としてはどれくらいの方ですか?

森山さん:65歳未満で一軒家の方でした。電気は点いていて、室外機もまわっているのでエアコンも付いているだろうと。いろいろ調べたところ、前日までは区の機関と連絡をとりあっていたけど、それ以降は連絡が取れていない。消防署を呼んで、レスキューの方にはしごに乗って2階もみてもらっても、どこも鍵が開いていない。命にはかえられないと近隣の方の協力も得て、レスキューの方が窓ガラスを割って中に侵入しました。結果としては、意識ははっきりしていましたが両手足が動けない状況で発見されて、救急車で病院に搬送され、事なきをえました。

マスター:配食サービスの方が気になって連絡してくれたのはありがたいよね。そうじゃなかったら、もっと間が空く可能性があったからね。

森山さん:安否確認のご相談は特に年末に多く、残念ながら亡くなられたケースも実際にはあります。そういった意味では、早めに当センターや身内の方に連絡が入るような体制にしておくことが重要なのかなと思います。

マスター:ご家族がすぐ近くにいなくて、お一人の方は高齢者総合相談センターに相談をして状況を伝えておくと、いろいろなアドバイスをくれる。緊急の対応、ヤクルトさんや配食サービスなど時々確認してくれるサービスがありますよとか。あるいは、いざという時に鍵や何かがさっと分かる方法だとか、とにかく電話をかけて予防措置をしておくことが大切。

原田さん:そういう日常的なサービスのほか、「かつしかあんしんネット登録カード」というものもあります。事前に本人の緊急連絡先などをカードに登録、そのカードを区役所、民生委員、高齢者総合相談センターなどでも保管して共有しておいて、緊急な状態が生じた時に医療機関や警察に連絡先などに情報を提供して、早期の支援に繋げることもできます。

事例紹介②連休中の過ごし方対策

マスター:他の事例も教えてください。

年末年始やゴールデンウィークは医療機関もお休み体制に入るので、退院が多くなる時期でもあります。事業所とかデイサービスもお休みになるところが多いので、事前に、どういった形でその期間を過ごされるかの準備がとても大切です。出来るだけ早めにご相談・ご連絡を頂けると、こういった形でできますよとか、ショートステイといって短い期間お泊まりできる事業所さんをご紹介するなどしています。それも先着順なので早めのお申し込みは必要です。防災と一緒で、事前準備と事前対策がすべてにおいて重要だと考えています。どんなことでも結構ですので、気軽にご相談していただきたいですね。

マスター:そこにいろんな情報があって、ドクターとか民生委員さんとか、みんな連携しているから、いろんなことを教えてくれる。まずは電話をかけて相談ですね。

なかまでゲスト

NPO葛飾アクティブ.COM 太田さん

NPO葛飾アクティブ.COM(KAC)の概要

マスター:2度目の登場です。まずはKACについておさらいさせてください。

昨年11月にNPO創立記念フェスティバルというのをやりました。認定されてからは17年になります。現在、男性が190名ちょっと、女性が200名あまり、全部で395名が登録していて平均年齢が74.8歳です。

店長:そういう集まりだとどうしても女性の数が突出しますが、太田さんのところは男性も同じくらいいるというのはいいですね。

私達の理念は、「シニアを元気に」というのを掲げています。元気な私どもシニアが、元気のないもっと元気になりたい方を元気にさせるとともに、結果的に私たちもまた元気になっているというそういうことなんですよね。非常にいい言葉だなぁと思っております。

区から委託を受けて、シニア活動支援センターと水元憩い交流館について、そこに来られる方のお相手をしたり、いろいろな居場所作りをやっています。特に青砥のシニア活動支援センターの地下でやっている「エンジョイサロン」はシニアのたまり場でして、ランチもあるので毎日60人ぐらいが集まってワイワイガヤガヤやっています。メンバーも現役時代いろいろな人がいますから、多趣多彩ですので色々な企画が出てきます。KACの人は元気ですねとよく言われるのですが、理由のひとつとしては、KACんに入ったことで居場所が出来た、それによって元気になったということですね。

マスター:新しい年にもなりましたけども、今年度の目標とかこれからの目標を教えてください。

構想や仲間と相談していることは結構あります。ひとつは地域密着型に持って行きたいと。というのは、昨年の秋の台風の時、実際に水元憩い交流館にいた時に、「ここは避難所になるんですか」というようなお問い合わせがくるんですよ。ところが前日の12日ですらまだ区としてはあまりたくさんの避難所ができていない状態でした。後で聞いてみたら、やはり若い人はフットワークがいいんでたくさん避難したんですが、私どもの会員に聞いてみると、シニアはなかなか動きが遅いんですよね。動こうと思った時にはもう暴風雨で動けないんですね。私もそうでしたから。シニアがどうやって逃げたらいいのか、避難したらいいのかろいうものを地域に密着して、高齢者総合相談センターとも連携をとって活動していきたいと。仮の名前ですけど「ネットワーク7」と名付けました。これは高齢者総合相談センターの本部の数ですが、そういう地域に分けて練習してやっていきたいと思っています。

マスター:シニア活動支援センターだけじゃなくて、もう少し地域に密着して、拠点を増やすって感じですかね。

昨年のシニアフェアでシニア活動支援センターと連携してやったんですが、その時に地元の人に情報提供する、注視させるという意味でも、町会の利用というものをしまして、水元憩い交流館でも3月に「交流館祭り」があるんですが、去年から町会に回覧板を入れて頂いてやっています。町会さんとの連携は非常に大事だと思っています。

マスター:太田さんとは地域のいろいろな会議でお会いするんですが、最終的にはやはり町会や自治会単位が、自分たちの一番身近な生活範囲で相談できる場所だね。そこをもう一度地域作りで活性化していかないといけないよね、とよく太田さんと話しています。

シニアのコミュニケーションに力を入れてこれからもやっていかなくちゃいけないと思っています。「老老」・「老若」・「老弱」と3つあって、「老老」については普段からやっているのでいいのですが、「老弱」については、シニア活動支援センターの地下でCHACHAという軽食レストランをやっているのですが、そこに障害者の方に来てもらって社会支援のお手伝いをしています。これからは「老若」。理科大ができたり葛飾区に若い人も増えてきたので、年寄だけで固まっていないで、若い人の活性をいただいて、もっとみんな元気になってはどうかと考えています。

マスター:「地域密着」、「若い人も含めての繋がり」に挑戦ということですが、今までいろいろなことを経験して学んでこられたので、これからは実際に広げていく、実践の場へということでしょうか。

ここでひとつ紹介したいのが、高齢化と健康を考えるチームを去年立ち上げまして、当初は認知症サポーター養成講座やステップアップ講座をやっていましたが、それだけではなくて、やはり学んだら実践しないといけない。先ほど申し上げた「ネットワーク7」もその一環として実際にやるようになりました。先ほど堀切のセンターさんの方から安否確認というのがありましたが、私どもでも実際に去年おととしあたり、独居の方がお亡くなりになったり、あるいは入院してて2ヶ月連絡がとれなかったりということもありまして、今は SKDというの を提唱しています。「S=生存、K=確認、D=電話」です。

店長:ネーミングが面白いですね。

連絡取れない場合には、私と一部のものだけが知っている電話番号があるので、そこへお掛けしたりして、確認しています。同居の方ですと、必ず身内の方、長男がどこにいるとか、あるいは親戚とか親友とか、そういう方のお名前と電話番号を確認しています。

マスター:これこそ自助だよね。さっき、高齢者総合相談センターは人数が限られて色んなことやってるから、そこで全部やってくれというのは非常に厳しい(と話しました)。だからそこに申し込みして相談してからKACさんの SKD のラインの中に結んでいただくとか、そうやって自助の努力をしていると、いざという時に連絡が取れるということですよね。

この前の水害では、防災マップの通りに水がきたみたいですね。ところが実際に防災マップを持っていてもあまり見ていないんですよ。そういうものをもっと見ないといけないし、 AEDについても勉強しておかなければならない。これも自助努力ですよね。

マスター:今度、認知症のサポーターで講師役(メイト)になられたということで、かなちゃんも行動することもあると思います。その中で、認知症の方で、「チームオレンジ」といって新しく日本でうたいだしたもので、結論から何って言うと、今まで認証のサポーターの講習を受けた方々が今度は地域に戻って地域密着の中でお手伝いをしていこうという、学びから実践にっていう、これが実は日本の国もそれを歌い出して、今年がその元年みたいな雰囲気なのですね、その辺の情報ももうちょっと細かく聞いてきますので、是非これから地域作りを一緒にやっていきましょう。それにしてもアクティブですね。

年寄りの遊びなんですよ。変なところで遊ぶよりも、こういうことを楽しんでいるのがいちばんいいんです。KACニュースの新年号でも、「わたしたちは1歳としをとって、歳を重ねて体力も落ちていくけど、自分にできることをやって、自分のため人のために楽しく遊びましょう」と書いています。

店長:人間ってどうしてもできなくなったことを数えてしまうけど、今できることを数えたらそれなりにあるんですよね。

あれダメこれダメになってくると、引きこもりになってしまいますから。

マスター:いろんな活動をされて、いろんな情報を各地で提供されているんですね。高齢者総合相談センターと一緒で、まずはKACに入ってみると、もしかしたら自分に合ったものが出てくるかもしれない。

ワンストップという考え方です。そういう方が一発でKACにたどり着くというものを構築していきたいと考えています。それで葛飾区高齢者支援課やシニア活動支援センターの責任者の方とも、何か相談があったらまずKACに来いというものを構築して、実際に動き出しています。

マスター:特に予防も含めて考えている方には本当にいいですよね。何をやろうか決められていなかった人には、いっぱいやっていることがあるので、これやりたいとかこういうボランティアがやりたいとか。

それと、やりたいことがあれば、3人手を挙げたら作れますからね。 これはスタートの時からあるルールです。

マスター:とにかく1歩踏み出そう、やってみようと、元気が出てきますね。

店長:こうしてお話を聞いただけでも、何だか歳を重ねていくことがネガティブじゃないと思えますね。

マスター:今後なにかイベントなどあれば教えてください。

ひとつは、2月の初めから社会参加セミナーの一環として、「スマホの相談員(講師役)を募集中」です。その次に、「シニアフェア」を主催でやります。3月には「水元憩い交流館まつり」があります。

 

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かつしかFM「なかまで介護」