ゲスト:葛飾区社会福祉協議会 ボランティア・地域貢献活動センター 小口祐生さん/キラキラリポーター 奥田知子さん かつしかFM「なかまで介護」第100回(2022年2月17日放送分)

  かつしかFM(78.9Mhz)から発信する地域包括ケア
「なかまで介護」
毎週(1・3週)木曜日10:00-10:54 放送中!

なかまゲスト1

キラキラリポーター 奥田知子さん

初登場

(ファンファーレ)

店長:今日は100回目の放送ということで、私たちを引き立たせてくれているのも、この人がいるからだということで、ご紹介をお願いします。

 マスター:今日は特別に奥田知子さんにおいでいただいております。

キラキラリポーターの奥田知子です。よろしくお願いします。

マスター:ちなみに奥田さんは、我々がこうやって話したり、このあと出ていただけるゲストとも全部事前に打ち合わせしたりして、構成にまとめてシナリオを作っていただく、本当に影の一番大きな役をしていただいています。

 店長:それを無視してアドリブで話しています笑。かなちゃんもよくぞ無鉄砲のこの私に、あうんの呼吸で。

マスター:打ち合わせもほとんどしていないよね。

店長:ただここに座っています。

いつも聴いていて、ハラハラしていますよ。楽しいですけど笑。

取材の始まりと感想

店長:この番組に関わらず、裏方さんがいて番組が成立しています。100回ということでリストアップしてくださっている人たちにお話を伺って、原稿起こしをして、どうでしたか?

マスター:いちばん最初はキラキラリポートということでしたが、コロナが始まって直接行きづらくなったので、それで打ち合わせをし始めてくれたということですよね。

最初は2019年4月18日にリポーターで行かせていただいた亀有のデイサービス「nagomi」さんで、そこから介護施設12箇所を取材して多くの方とお話しさせていただきました。コロナ禍で直接現場に行けなくなり、電話で事前にお話しして、あとはメールやFAX、郵便などを使ってコミュニケーションを取りながらお話を聞かせていただきました。本当にたくさんの方とお話しできたなあと嬉しく思っています。

マスター:入居者さんもそうだけど、そこで働いている、本当にキラキラして頑張っている職員さんたちにスポットをあてて取材していただきました。

 電話取材と構成について

店長:出かけていけば、その人の容姿も含めて表情とかで割とやり易いと思うけど、電話とかだと、存じ上げない方の姿形を自分の中でイメージしながらというのは倍大変だったと思いますよ。

みなさん初めて話す方なので最初は緊張されていますが、町会長さんだったり歯医者さんの先生だったり民生委員さんだったり、元々いろんなことを知っている方なので、お話ししていくうちに乗ってきて、いろんな話がどんどん出てくるんですよね。

店長:どんなに無口な人でも、人の話をするより自分の話をするのが好きですからね。

電話で1時間くらい話すのが基本で、長い方では2時間程ヒアリングしています。すごく盛り上がってしまって。構成表に全部は書けないので、そこからぎゅっとまとめる作業があるのですが、それがもったいなくて悩むところですね。

マスター:1時間にギュッとまとめるのはつらいよね。

私と話した内容をそのまま放送すればよかったと思うくらいに濃い話をしています。

店長:インタビューするだけじゃなくて、どこを削除してどこを活かしていくか。原稿起こしする時の、やっぱりそっちの方も大変ですよね。

マスター:いわゆる「構成」だよね。どこのポイントを皆さんに聴いていただくか。そのへんをしっかりまとめてくださったのを我々は無視して脱線する笑。あと、イケメンがきたときもね。

ラジオでの表現を学ぶ

店長:偶然かわからないけど、ここへ来るゲストの方はみんな素敵ですよね。店長とマスターがいいお店だからだと思います笑。

店長が必ず「誰だれに似ている」と表現しますが、それが本当に的を射ているんです。

店長:ラジオは映像として写らないので、聴いている皆さんに想像していただくために例えを使うことで、ああそういう感じなんだなとちょっと近しく感じるじゃない。

 マスター:目で見るという部分を除いて、どうやって言葉で伝えるかというのは大切だと教わっています。

 取材振り返り

店長:せっかくヘッドホンしてマイクの前にいるので、ラジオを聴いている方に何かあれば。

さっきもちょっと出たのですが、介護施設に行かせていただいた時にすごく印象に残っているのが、この業界に入ったきっかけをお聞きした時に「おばあちゃん子、おじいちゃん子だった」「お年寄りが好きなんです」と多くの職員の皆さんがおっしゃっていたことです。本当に好きでこの業界に入られて、しっかりお仕事を楽しんでいる様子を拝見して、とても(感銘しました)。介護のイメージとかまだまだ知らないことが多かったので、そこを見られたこと、お話をお聞きできたことはすごく大きかったと思っています。

放送100回を迎えて

マスター:まとめてくれた資料を見ると、2018年10月から番組がスタートしているから足掛け4年目になるんだね。

 店長:内輪の話になるかもしれませんが、私はただスタジオにいて当日やっているだけなんです。その前に、かなちゃんと奥田さん、あるいはうちの営業窓口になっている田畑とで打ち合わせをしてやってくれているからこその番組なんです。

 マスター:葛飾区介護サービス事業者協議会さんが応援してくれるので、いろんな介護施設もご紹介いただけるし、あるいは医師会や歯科医師会さん、社会福祉協議会さんだとかいろんな団体が協力してくれているので、奥田さんがそういう所に行って打ち合わせやなんかをさせていただけるということで。陰ながらいろんな団体さんも応援してくれているんだよね。葛飾区はもちろん、区長も(ゲストに)来てくれて応援してくれているしね。

嬉しかったのが、8月にパラリンピック開催記念として、生涯スポーツ課の方と葛飾区ボッチャ協会の方に来ていただいて、スタジオで実技をやってルールもわかっていたので、そのぶんパラリンピックをすごく楽しく観ることができました。

マスター:ボールも持たせてもらったから、身近に伝わったよね。

 店長:またいい成績を納めてくれたからね。

はい。10月は読書の秋ということで中央図書館の方に来ていただいて、人気の本のランキングなど、季節に合わせた情報をお伝えできたというのも印象に残っています。

店長:勉強させていただいているという感じがしましたね。

 マスター:あと、話題性があって地元でそういうことをやられている方がいると、急にゲストに呼ぼうと言って、来ていただいたりもしました。

 店長:聞いていらっしゃる方の中には、現在、介護に携わっている方もいるし、かなちゃんのようにそれをきっかけにして(介護の)リーダーになった人もいるし、私のように介護の経験者もいます。今、皆さんが抱えている問題とか相談したいということを明るく楽しく、誰もが行く道だと捉えて、(前向きに)いきたいですね。

 マスター:医療と介護もそうだけど、地域包括ケアということで、町会長から始まって地域の情報に関するゲストをお呼びしました。中には何度も出ていただいている方もいます。

 プライベートに迫る&メッセージ

店長:奥田さんのプライベートも教えてください。

動物と野球が大好きです。野球はソフトバンクホークスを応援していて、監督も替わったので新たなスタートとして期待したいですね。注目選手は今宮です。ケガとかもありましたが、若手とレギュラー争いをする中で切磋琢磨して、さらに上に行って欲しいです。

店長:日本ハムもそうですし、中日も(監督の交替で)カラーが変わって楽しみですね。

ということで、奥田さんが私たちのメンバーにいるということをぜひ皆さんもお忘れないようにお願いします。最後に何かありますか?

番組では、すごくいいお話を楽しく話していますので、ぜひライブラリーの方も聴いていただきたいなあと思っています。

マスター:YouTubeで「なかまで介護」と入れると、(音源だけでなく)写真と一緒にその時の話の内容が文字でも出てきます。医療や介護、地域に関して本当に役立つ情報がたくさんありますので。(知りたいことの場所が)わからなければ検索してもらえると出てきますので、ぜひ使って欲しいですね。

頑張って原稿起こしもしています。今日はありがとうございました。

なかまゲスト2

葛飾区社会福祉協議会 ボランティア・地域貢献活動センター 小口祐生さん 

ボランティア・地域貢献活動センター概要

マスター:まずは、ボランティア・地域貢献活動センターの概要について教えてください

堀切にあるウェルピアかつしかの1階にあります。同じ建物内の3階に葛飾区社会福祉協議会が入っていて、そちらの部署として活動しています。

マスター:社協さんの中にあるということですね。

所長を含めた5名でいろいろな事業を担当していて、役割としては区内で活躍されているNPO法人や任意の市民団体、ボランティアをされている方々の支援をおこなっています。ボランティア活動に興味を持たれた方や、こういう活動をして欲しいという施設さんなどからご要望をお伺いして、そのニーズに合わせた活動をご紹介するなどしています。

マスター:例えば、こういう活動をしているボランティアさんを紹介して欲しいとか、こういうイベントがあるから協力してもらえるNPOさんを紹介してと相談すると教えてもらえるのでしょうか?

(ボランティア・地域貢献活動センターに)登録されている団体さんであれば代表の方にご相談できますし、区内でNPOとして登録されている団体であれば、ホームページなどからお問い合わせして、ご希望される活動のご紹介をさせていただいています。

マスター:災害時には、ボランティアセンターを立ち上げると聞きましたが?

葛飾区と協定を結んでいて、区内で地震や水害など大規模災害が発生した場合には、被災地という形で、ボランティアをされる方の拠点として災害ボランティアセンターを設置します。被災された方のお困りごとや依頼に合わせて活動していただけるボランティアの方とのマッチングや、支援したい方・支援を受けたい方の窓口になります。最近いろんなところで災害が起きていますので、毎年、運営訓練や講座などもおこなっています。

マスター:ボランティアさんが各家庭に行かれたりする映像なども見ているけど、それをコントロールする方々が大切だというのは、映像を通して多くの人が感じているよね。

 活動内容(役割)

マスター:具体的な活動内容を教えていただけますか?

まずは相談事業です。ウェルピアかつしかでも受け付けていますが、出張相談という形で第2水曜にいろいろな地区センターに伺っています。それ以外にも、初めてボランティアを始める方を対象に、車いすやアイマスク体験など、ボランティアについて学ぶ講座や、NPOを始めたい方、会計などをやってみたいという方の入門講座とか。ボッチャや音訳など(専門知識や技術)を学ぶ講座などもおこなっています。

店長:健康に過ごしていると身体が不自由な方のどの辺がどうなのかって(わからない)、ちょっと腰を痛めるとか骨折の経験をすると、手が動かせないとこんなにつらいんだとかこんなに歩くのがしんどいんだってそれが分かると、同情じゃなく理解というものが生まれてきますよね、優しさもね。

 マスター:施設の貸出しもされているんですか?

ボランティアの団体登録をされた方の打ち合わせや練習用に、ウェルピアかつしか1階にある活動室と(音訳用に)録音室の貸出しをしています。

マスター:情報の発信についても教えてください

偶数月に広報かつしかに折り込まれている『社協だより』、奇数月15日には冊子『かつしかゴト。』を発行してNPO関連や講座の情報を掲載しています。表紙にQRコードがありますが、LINEやInstagram、TwitterなどSNSも活用しています。毎月15日にはメールマガジンも発行しています。登録はこのQRコードや社協のHPからもダウンロードできます。

マスター:『かつしかゴト。』も皆さんで作られているんですか?

はい。構成や何を書くかを職員で担当分けして作成しています。

マスター:どこで手に入るのでしょうか?

地区センターや公共施設に置かせていただいています。ボランティアの登録をしていただいた個人や団体の方にはご自宅に郵送しています。

店長:タイトルもいいですね。いろんなジャンルが入り込んでいるという感じがします。

マスター:登録ボランティアのジャンルや登録数なども教えてください

個人と団体で登録が可能で、団体数としては80近く、人数は1月末時点で2,171名です。ジャンルは、高齢者関係では健康体操や配食サービス、施設などでの演芸披露ではダンスや楽器演奏の団体さんですね。児童関係ですと最近では子ども食堂を運営している団体さま、障がい者関係では音訳や手話、点訳の会の方、環境関係では清掃活動の団体さまなどにご登録いただいています。

登録団体について

マスター:(コロナが)落ち着いてきたらぜひお願いしたいという方も聴いていると思いますので、具体的な内容を教えていただけますか

演芸披露という形で、クリスマス会とか節分とか、施設でイベントをされると思いますが、そういったところで手品や音楽演奏、落語などをおこなっている団体さまが実際に行って活動されています。「アロハ・エコーズ」というウクレレ、ギター、ベース、スチールギターを演奏するハワイアンバンドのメンバーは70代~80代の方が中心です。ハワイアン以外でも、リクエストで歌謡曲や童謡など、相手の方にわかる曲を演奏してくださいます。

マスター:うちの施設のおじいちゃんおばあちゃんもみんな歌うのが好きだから、助かります。他にもありますか?

最近ご登録いただいたのは3月7日から本格始動予定の「にんじんクラブ」さんで、椅子を使ったアイリストレーニングという筋力維持向上を目的に運動する団体です。コロナ禍で自粛して外出を控えている方にも運動ができるように、ウェルピアかつしかで毎週月曜におこなわれています。

マスター:その他にもありますか

ちょうど2日前に見学に行ったのが、65歳以上の方を対象にした高齢者向け配食サービスの「すずらん」という団体さんです。ウィメンズパルの調理室が使えずお休みしていたのですが、1月から活動再開されました。コロナ禍でも食事は大切なので継続していきたいということです。また、ボランティアしたいという方向けなのが「ノーポイさぽーたー倶楽部かつしか」です。みんなで集まって活動という形ではなく、自分の住んでいる地域や駅まで行く道など気になったところでゴミを拾っていって町をきれいにという活動をされています。

マスター:町もきれいになるし、外に出るきっかけ作りや介護予防にもいいですよね。

 マスター:他にもありますか

去年、「図書修理ボランティア養成講座」を行いました。本が破れてしまった場合にセロハンテープで貼ってしまう方が多いと思いますが、それだと本の劣化が進むらしいのです。講師の方いわく、ボンドを使ったり、分厚い図鑑などは釣り糸で縫ったりして直されていました。セロハンテープでどんどん貼るとそこだけ分厚くなってしまって、本のページがどんどん抜け落ちてしまうというお話です。

店長:修正技術というのがすごいですね。書籍って人によっては宝物だったりしますからね。

マスター:国会図書館にだって、何十年か経って情報公開されて初めて公にできるものとかもあるじゃない。それによって我々が得られる情報もありますからね。

 店長:ざっと言っていただきましたが、かなり範囲も広いし、多岐にわたっていますね。

今後の予定・目標

マスター:今後の予定や目標についても教えてください

初めてボランティアをされる方向けに3月12日(土)と19日(土)午後1時からウェルピアかつしかにて、車いす体験など、かつしかボランティア学講座を開催予定です。コロナの関係で中止となる可能性がありますが、ご興味ある方はご応募いただければと思います。

メッセージ

マスター:最後にメッセージなどありましたらお願いします 

施設などの受け入れが制限されている所もありますが、工夫して活動を継続している団体さんもありますので、ご興味あればご連絡ください。あと、こんな活動やっていますという団体さんやこういうのが得意という方はぜひボランティア登録をしていただければと思います。ボランティア・地域貢献活動センターでも、情報誌『かつしかゴト。』の封入、お困り事をお手伝いする生活支援ボランティア、車いすがそのまま乗れる車の運転ボランティアさんを募集しています。問い合わせ先は直通で【03-5698-2511】です。

 

介護についての悩みやご相談など、なんでも結構です。
ぜひ番組までメールください。

かつしかFM「なかまで介護」

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