ゲスト:堀切西町会 教野町会長 かつしかFM「なかまで介護」第65回(2020年9月3日放送分)

  かつしかFM(78.9Mhz)から発信する地域包括ケア
「なかまで介護」
毎週(1・3週)木曜日10:00-10:54 放送中!

このサイトでは、ラジオ放送から数週間遅れで、youtube再放送版を公開しております。

なかまでゲスト:堀切西町会 教野町会長

町会の概要

マスター:まずは町会の概要のご紹介をお願いします。

堀切は葛飾の西の玄関口と呼ばれていて、堀切西町会はその中でも真ん中のいちばん西寄り、土手沿いの小さな町です。堀切菖蒲園と接している町会で、菖蒲園は庭みたいなものですね。570~580世帯が住んでいて、人口でいうと1300~1400人くらい、加入者は450世帯くらいじゃないでしょうか。

マスター:加入率が8割近くと、凄く高い。何か理由でもあるのでしょうか?

大きなマンションとも契約をしていて、そういう方たちもカウントしています。もちろん、役員にもなってもらっています。マンションが建つ時に管理会社の説明会とかの段階で話をして、建って入居したと同時に町会に加入してくれるように、事前に交渉しています。

町会の特徴

マスター:町会の特徴を教えてください。

平成14年に法人化しました。町会会館の名義は大体、町会長になっているんですが、何かで(葛飾区を)出て行ったり、亡くなられたりした時に、結構、相続の問題が起きるんです。それを防ぐために、地方自治法が改正されて不動産を持っている町会が法人化し易いようになったので、ちょうどいい機会だということで。葛飾区で当時9番目くらいの早さだったと思います。

小谷野神社とのかかわり

マスター:小谷野神社とのかかわりも深いようですが?

西町会のほか、4丁目北町会と4丁目中町会の3町会で支え合っています。高速道路ができる時に少し(神社を)動かした時に頂いたお金と、氏子さんからの月100円の経常費が基本的な収入源です。維持していくのが大変なので、役員が結構関わっていたり、町会長が総代になって、神社を動かしています。毎年9月にお祭りも、3町会が合同でおこなっています。今年は残念ながら自粛ですが。

店長:維持していくために、非常に効率的な運営をされていますね。

建物が相当古くなって雨漏りしそうな感じだったので、「小谷野神社を守る会」というのを昨年立ち上げて、慶事費以外にずっと回ってお金を集めまして、今年の8月22日に改装が完成しました。

 町会の活動内容①西町かわら版

マスター:町会の活動の内容を教えてください。

ちょっと自慢になるのですが、「西町かわら版」という広報誌を平成7年から年に3、4回発行していて、今は81号です。この頃どういう活動をしていたか、歴史がわかります。

マスター: 23年間続けてきているのがすごいですね。担当者を決めて作ったんですか?

広報委員長を作って、彼女が中心になって作りました。出来上がったら、地域振興部長さん、会長さん、区長さんや校長先生に差し上げています。

町会の活動内容②「地域の支え合い活動モデル事業」に参加

マスター:他にも大学と協働してやったものがあると聞きました。

「地域の支え合い活動を支援する」という区のモデル事業に、(平成30年度に)手を挙げて実施することになりました。町会にいろんな問題が起きても中にいる方は意外と気づかない、そういうものを見つめ直すと問題が浮き出てくるんじゃないかということです。うちの場合は6ヶ月にわたって中小企業コンサルタントを呼んで勉強会をやるなどして、どういうところに問題があるのかを考えました。結局は高齢化が原因だと行きつくんですが、どうやって新陳代謝をして若い人を入れられるかということを喧々諤々でやり合いましたね。非常にいい勉強になりました。その翌年に組織改革して専門部を統廃合、地域部を増やして、地域部長が地域の会員さんに対して目が行き届くよう、地域の問題を拾い上げやすくなるように、区画を小さくしました。

改革を経て、サポート部を設置

マスター:会社と一緒。見直しして変えていくという形ですね。教野さんのように、(町会長が)頑張ってやってくれている町会は元気がありますよね。

それでも若い人たちが入ってくるというのは難しい。昔のようにお父さんが働いてお母さんは自宅にいるという家庭は今はほとんどないので、時間帯とか、こういう時期にしか協力できないという方をどうやって拾っていくかということで、サポート部というものを作りました。会員さんがどういうことをやりたいのか、どういうことができるのか、どういう時間を提供出来るのかということを、会員さんの方から言ってもらえるような部を作って、イベントや何かがあってお声かけすれば、すぐに集まれるような組織を作ろうと思っていたら、コロナで会議が進まないという状況になりました。

マスター:今言われたように、こういう集まりがあるよ、そのお手伝いなら今ちょうど時間あるからじゃ行こうとか、そういう感覚だと行き易かったりしますよね。それで徐々に繋がりが出てきて、こういうことか、じゃあ私でもこのぐらいできる、となる。最初からこの役をやってくれだと拒絶されますよね。

 防災について~「防災まちづくり大賞」消防庁長官賞

マスター:若い人に聞くと、町会の活動ってよくわからないと言う人たちが多かった。でも、防災とか防犯に関しては、私が思っている以上にすごく心配をしています。

例えば、マンションなんかで外部から入ってきた人も、防災対策がどうなっているのか気にしますよね。いろいろな災害が頻繁に起こっているからだと思います。阪神淡路大震災の時に、たまたま防災に興味を持っている人で家族が被災した方がいて、そういうところが出発点になっています。防災を何とかしなきゃいけないと(活動)して、2000年には、総務省消防庁主催「防災まちづくり大賞」消防庁長官賞(消火器BOXを!防災伝言板に!)を受賞しています。それは活動を含めて非常にマニュアルが素晴らしいということでした。

消火器BOXの中に防災グッズ?

マスター:詳しく教えてください。

今、(町内に)消火器が35箇所ぐらいあるのですが、(町の人に)聞いてもどこに置いてあるのかわからない。通常の防災訓練の中で、消火器がどこにあるか町内を回って認識してもらうということもやっています。

店長:「西町かわら版」にも書いてありますよね。

半分くらいは、防災に関する記事になっています。消火器BOXですが、当時はそのまま、緊急時に今ここに避難してるよという伝言板みたいなものを入れていました。そういうアイデアを出して評価されたんですね。今は懐中電灯とか防災に(役立つ)必要な物を入れています。

マスター:地図とかホイッスルとか、防災グッズを入れてあるんですね。消火器BOXのサイズは特別に大きいものですか?

普通のサイズです。ボックスの中には周りに空間があるので、そこに、濡れないようにビニールで包んで、そのとき必要な物を常に点検しながら入れています。

町会の役割と高齢者対策

マスター:若い人もただ心配していないで、こうして防災に対して町会が力を入れていて、いろんなノウハウも、どこに避難したらいいのかなど情報もあるので、まずは町会に顔を出して、どういう人がいるかなど、そこから始めるといいですね。

お隣さん同士で逃げるとか、あの爺ちゃん婆ちゃんを助けに行かなきゃとか、やっぱり現場の最前線は町会一人一人の住民なんだよね。

お互いに顔が見えている。それはものすごく大事ですよね。うちも西寿会という高齢者のクラブみたいなものがあって、高齢者を呼ぶために、西町サロンというのを毎月やっています。もうひとつは年に3回くらい、医療講習会の後に、おうち丼というのを出して食べてもらいながら雑談をするなども。なるべく多くの高齢者が孤立しないように、町会ができることをとにかく一生懸命やるということ。これから問題になるのは独居老人だと思います。

 メッセージ~仲間としての町会

マスター:そういう高齢化問題も大切だし、若い人が入ってもらうきっかけとしては防災と防犯も。地域を守ってくれたり、何かあった時に警察に(電話を)かけてくれたり、やはり最後の最後の最前線っていうのは周りの人達、向こう3軒なんですよ。

ぜひ皆さん、特に若い人、無理やり役をどうのこうのと言わないので、なにか集まりがあって、時間があったら、ちょっとだけでも顔を出してみてください。

役になりたくないということで近寄らない方もいらっしゃると思いますが、そうじゃなくて、仲間としてお付き合い頂ければいいんだよという気持ちで、こちらは待っています。

 

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