ゲスト:東京都鍼灸師会葛飾支部 小林支部長、小口副支部長 かつしかFM「なかまで介護」第37回(2019年10月3日放送分)

  かつしかFM(78.9Mhz)から発信する地域包括ケア
「なかまで介護」
毎週(1~3週)木曜日10:00-10:54 放送中!

このサイトでは、ラジオ放送から数週間遅れで、youtube再放送版を公開しております。

なかまで相談室

高齢者総合相談センター水元 重原所長

事例紹介:介護関連のご相談

マスター:介護保険の問い合わせが多いということですが、事例を教えていただけますか。

私たちのところに相談に来られる半数以上が介護保険の申請や、介護に関連した相談になります。病院から介護保険を申請したほうがいいと言われたり、ご家族が調べてここなら相談にのってくれるということでお電話をいただいたり、直接来られたりして、相談が始まります。ご説明する時には、葛飾区発行の「住み慣れた町で暮らすために~介護保険制度と高齢者保健福祉サービスのご案内」を便利に使わせていただいています。

 

店長:これ一冊あれば、介護しなければならない家族にとってもいいですね。

 

マスター:これから調べたいときも全部網羅されていていいですね。

高齢者総合相談センターの一覧も裏表紙にあります。

 

店長:金額が書かれているのも嬉しいですね。シビアな事で聞きにくい場合もありますよね。

 

マスター:自分がどのくらい負担するかっていうのが多少わかりやすくなっていますね。

数字はよくわからないという高齢の方は、ご相談すれば教えていただけるんですよね。

そうですね。このような細かい計算はケアマネージャーの仕事です。

 

マスター:このような冊子をお見せしながら手続きの説明をするんですね。

まず、ご自身やご家族が申請できるのかなというところから始まります。動けない状態の方が「要介護」だと思っている方が多いですが、自立を支援するための制度でもありますので、外に買い物に行けないとか手すりが必要な歩行状態とか、そういう方からも申請できます。

「65歳からのいきいき元気度チェック」というのもあります。

 

マスター:色々な施設や病院が包括ケアということでつながっていますので、まずは高齢者総合相談センターに電話一本いただければ、つながります。

 

認知症かな?と思った時にもご相談を

それと認知症かなと思った時にどこに相談していいかわからないというお話もありますね。

認知症という言葉は、マスコミの力もあってかなり浸透しているんですが、どういう症状が認知症なのか、ご自分の家族に起こったときにわからない方が多いですね。例えば、何度も同じ話をするとか、5分前に同じ話をしたけどまた同じ話をするとか。

 

マスター:さっき聞いたよって言うと怒ることもありますよね。

あとは、しまったものがどこにいったかわからないとか、お薬を飲んだつもりでどんどん溜まってしまうとか、お料理が上手だったお母さんがちょっと料理の手順が苦手になってくるとか、ありますね。何か変だな、という状態の時から相談に来ていただけるといいですね。

 

マスター:お医者さんに聞くほどでもないという場合でも、高齢者総合相談センターに相談する。これはちゃんと診てもらった方がいいという時には、お医者さんたちともチームができているから、こういう症状ではこういう病院がありますよ、と道案内してくれる。だから最初に高齢者総合相談センターに相談するのがベストなんですよね。

葛飾区役所にもありますし、高齢者総合相談センターにも置いてあります

なかまでゲスト

東京都鍼灸師会葛飾支部 小林支部長、小口副支部長

 

東京都鍼灸師会とは

マスター:東京都鍼灸師会葛飾支部の活動などを教えていただけますでしょうか。

小林:まず東京都鍼灸師会ですが、設立70周年を迎えまして、鍼灸師は「鍼師」と「灸師」の別々の資格になります。多くの方は両方の免許を持っているので「鍼灸師」と呼ばれます。平成25年に公益社団法人になりまして、組織の仕事として主にボランティア活動をやっていくということになりました。具体的には、鍼灸を通じて、都民や区民の方に健康面でお役に立つような活動をしている団体になります。

 

店長:裏のお婆ちゃんがもぐさを盛って火をつけていたイメージがあるんですが。

小林:治療をしていますと、昔お婆ちゃんがお灸を山盛りにして、火傷の膏薬の貼り替えを手伝ったという思い出話をされる方もいます。明治時代の方などはセルフケアとしてご自分でお灸をやっていらっしゃったようですね。

 

マスター:資格制度として確立されているということですよね。

小林:鍼師、灸師は国家資格者という位置づけになります。

 

東京都での活動について

マスター:東京都の方でも活動はあるんですね。

小林:例えば、東京都で開催する大きなイベントに東京マラソンがあります。マラソン後のランナーさんにボランティアで施術を行っています。今年も東京国際フォーラムでブースをいただいて、ベット13床で1,000人くらいの方が施術を受けられました。

 

店長:そんなことが行われていたんですね。初めて知った方も多いんじゃないでしょうか。

小林:4時間くらい走って、やっとの思いでゴールされた方は全身創痍といいますか、満身創痍で、腰や太腿がパンパンになっていますので、シール式の鍼を貼ります。

 

店長:貼っていてもわからないので女性の方にもお薦めです。

小林:小さな粒がついていて、粒によってツボを刺激するもので、皮膚の中には刺さっていません。上からちょこんと押しているものですが、それでも筋肉を和らげることができます。

 

マスター:鍼っていうとちょっと怖いイメージがあるんですが、粒だと痛くないでしょ。

 

店長:全然痛くないです。

 

葛飾区での活動について

マスター:葛飾区での活動はどのようなものになりますか。

小林:高齢者総合相談センター堀切にお声かけいただいて、「葛飾健康フェスタ」で初回からパッチ鍼を来場された方にお貼りしています。もうひとつは、介護に関心のある方がサロン的に集まるオレンジカフェに出向きまして、東洋医学の健康教室だったりツボのお話やツボの体験をしたり、皆さんの健康に何か役立てないかということで活動しています。

 

医療としての鍼灸

マスター:地域包括ケアシステムとして皆さん協力しあっていますが、その中で、鍼灸は、医療としてどのような関わりをされていますか。

小林:鍼灸施術は痛みがひとつのアプローチの中心になります。腰や膝、首や肩などの治療ということで行っています。高齢者の方は痛みとは別に、夜眠れない、冷えてしまう、お通じが十分でない、頻尿、食欲がないとか様々なことを抱えてらっしゃいます。そういったことにもツボを使って対応しています。

 

保険はどうなっているの?

マスター:保険制度との関わりはどのようになりますか。

小林:医師の先生から同意書を書いて頂くことによって保険が使えますが、保険が使える疾患は決まっています。具体的には、神経痛、リュウマチ、頚腕症候群(首や肩の痛みや腕にかけての痺れ)、50肩、腰痛、頚椎捻挫後遺症(むち打ちになった後の後遺症として痛みが出る場合)の6つになります。同じ病名では保険医療機関と同時に鍼灸が受けられないという注意点があります。医療機関で治療やお薬をもらっていると、そちらが優先になります。

 

予防が大切

マスター:予防法も取り入れているということですね。

小林:鍼灸師の中に「介護予防運動指導員」という資格保持者がいます。やはり転倒予防が一番大事になってきますので、筋力トレーニングの運動教室を行うなどしています。また、東洋医学独特の考えとして未病治というのがあります。病気になる前の半健康状態にスポットライトを当てて、その症状に対して治療のアプローチをして予防につなげていきます。

 

マスター:医療においても介護においても最終的には病気になる前に健康に気をつけながら予防しようと。東洋医学は昔からそれを謳っていて、病気になる前に予防しようということだね。

訪問鍼灸について

マスター:どうしても行けない場合はどうすればいいですか。

小林:訪問鍼灸という言葉がありまして、我々施術師が患者さんのお家に伺って施術を行うことができます。訪問鍼灸につきましても、お医者さんの同意書があれば健康保険による施術ができます。

 

マスター:詳しくは高齢者総合相談センターに教えて頂いた方が保険も使いやすいですね。

 セルフケアのご紹介

マスター:爪楊枝の束が用意されているんですが、使い方を教えていただけますでしょうか。

小口:今、爪楊枝を15本くらい束ねていますが、これをオレンジカフェやツボ体験教室で鍼の代わりにこれを使って体のツボを刺激します。このような身近なものを使ってセルフケアをすることで病気の予防をします。あとはペットボトルにお湯をいれたものを使って、皮膚を温めて温灸の代わりにします。

 

マスター:空いたペットボトルをとっておいてお湯を入れればいいんですね。

小口:参加されている皆さんも気持ちいいとおっしゃいます。介護で疲れているご家族の方もご自身でやれますので、そういうことを葛飾支部では紹介しています。

 

店長:1本だと危ないけれど。これだけ束になると危険性も少ないですね。普段テレビを見ながらでも何気なくできますよね。

小口:そうですね。セルフケアができます。

 

マスター:健康保険や介護保険を使いながら治療もできるけど、それを介護しているご家族もストレスや体の疲れが出ますよね。

小口:例えば訪問鍼灸で、ご本人様の症状や気持ちが穏やかに変化する様子をみて、介護するご家族の方からも肩こりや腰痛の治療の依頼をされることがあります。

 

店長:ビューラーみたいなお肉を伸すようなものがあるんですが、これは何ですか。

小口:これは「ローラー鍼」といいまして、皮膚を刺す鍼ではなく子供用の刺激になります。

体力が低下している方や寝たきりの方などは、こういう刺激を与えるだけでもいいです。

 

イベントご紹介

マスター:イベントも予定がありますか?

「葛飾健康フェスタ」は10月6日の日曜日にテクノプラザかつしかで、11月9日は「もの忘れ予防フェスタ」にも初出店を予定しています。

 

介護についての悩みやご相談など、なんでも結構です。
ぜひ番組までメールください。

かつしかFM「なかまで介護」