ゲスト:葛飾区介護サービス事業者協働組合通所部会 (福)仁生社 水元在宅サービスセンター所長 星さん テーマ:通所デイサービスの活用 かつしかFM「なかまで介護」第18回(2019年3月21日放送分)

  かつしかFM(78.9Mhz)から発信する地域包括ケア
「なかまで介護」
毎週(1~3週)木曜日10:00-10:54 放送中!

このサイトでは、ラジオ放送から数週間遅れで、youtube再放送版を公開しております。

 

なかまゲスト

葛飾区介護サービス事業者協働組合 通所部会
社会福祉法人 仁生社 水元在宅サービスセンター 所長 星 保之 さん

デイサービスの概要

マスター:通所部会の代表ということで、デイサービスがどういうものなのかというのを、星さんの方から教えて頂けますでしょうか。

デイサービスとは、ご利用者にセンターに通って頂いて、食事や入浴、日常生活上の支援をしているのと、生活機能向上もしくは維持のための訓練などを日帰りで行っています。

マスター:訓練と言うとなんかすごいけど、体操みたいなことですよね。

集団体操もしくは個別に合わせた訓練を行っています。それ以外にも、個々の状況から、介護、生活などの相談や助言、健康状態の方も見ていますので、ご家族やケアマネさんの方にもそういった情報を提供させて頂いています。もちろん、ご自宅から施設まで送迎も行なっています。

店長:ノートみたいなものでちゃんと記録して下さっていました。

そこにアドバイスなども書かせて頂いて、ご家族様とコミュニケーションを取っています。

マスター:その時向こうで何しているかって、家族は毎回見に来るわけじゃないから、それで報告してもらえるということだよね。

送迎時のメリットとしては、そこで顔を合わせてお話しできますので、ご家族の方に状況等の説明などもできて、信頼関係が築けるのが大きいですね。また、訓練とか生活支援以外にも、レクリエーションとか外出行事というものもあります。外出行事は「外出歩行訓練」と言いまして、普段は室内での訓練なので、実際に外へ出て街に出て、いろんなところを歩いたり散策したり、そういったサービスも提供しています。最近では柴又帝釈天に初参りに行きました。

「外出歩行訓練」として柴又帝釈天へ

マスター:デイサービスから、レクリエーション(レク)で外出する時もあるんですね。

それも訓練の一環として行なっています。柴又帝釈天でいえば、参道で買い物する時にはご利用者様ご自身のお財布から買ってもらって、そういう動作を実際にきちんとやってもらっています。

 マスター:買いたい物を自分のお財布から出して買えるというのは嬉しい行動ですよね。

たまにご家族様から買い過ぎに注意して下さいと言われることがあります。必要以上のお団子を買ってきて、ちょっと困ったということもありました(笑)。でもかなり好評です。

 デイサービスは自立支援サービス

マスター:国から、デイサービスではこういうことを目的としてやってくださいとか、何か決まり事はあるんですか?

基本的には、「自立支援のサービス」と介護保険の中でもうたわれているものなのですが、人によって目的の違いがありまして、「1人暮らしで友達がいない、誰かと交流したい」だったり、「日中は1人になってしまうので昼食を外で食べたい」だったり、あとは入浴ですね。多いのが、筋力トレーニングとかで今の状況を維持したいというニーズです。それはすべてデイサービスの目的にあります。また、ご家族からは介護の負担を少し軽減したいとか。

店長:介護する側の時間を作ってあげる、開放してあげる時間というのは必要ですよね。

利用条件など

マスター:デイサービスを利用するときの条件(要件)があれば教えてください。

他の介護サービスも同じですが、65歳以上の要介護1~5の方ですね。あと40歳から64歳以下の方では、末期の癌の方とかリウマチなどの特定疾病(16種類)に該当する方、もちろん要介護1~5の判定が出ている方のご利用が可能です。

マスター:この40歳から64歳以下の特定疾病の条件というのは知りませんでした。高齢者総合相談センターやケアマネさんに相談すると教えてくれますよね。他にありますか?

介護度がついている方だけでなく、介護度がついていない方、要支援1~2の方と事業対象者と言われる方、総合事業の通所型サービスです。ちょっと昔でいえば介護予防のカテゴリーだったところがそうなっています。各デイサービスによって受け入れ条件がありますのでお問合せ頂ければと思います。

事業対象者とは

マスター:かなり軽めの方というか、そういう方というイメージでしょうか。

自立度が高い方ですね。そういった方たちの受け入れも可能です。事業対象者に関しましては、高齢者総合相談センターの方でチェックリストのテストをして頂いて、判定が出ればその総合事業のサービスが使えるということになります。

 店長:事業対象者というのは、初めて聞きました。

私どもの施設でも総合事業の受け入れをしています。同じ建物の中に高齢者総合相談センターもありますので、そこでなるべく受けるようにしています。

事例紹介:軽度の認知症の80代女性

マスター:具体的な事例などあれば教えて頂けますか。

1人暮らしをされている要介護度2の85歳の女性の方で、別の場所にお住まいの息子さんが仕事帰りや休みの時にお母様の生活をフォローして下さっています。そのお母様は短期記憶の低下が著しく、日常的な動作は可能ですが、誰かの促しがないと何もできないような感じですね。

マスター:いわゆる軽度の認知症の症状が出ている可能性があるということですね。

息子さんが働いている時間を1人にしてさせておいて行くわけにはいかないと、デイサービスのご利用がスタートしました。日が経っていくにつれて、息子さんは肉体的にも精神的にもお疲れが出始めました。

マスター:今は何とか繋いでいるけど、先のことを考えると不安になりますよね。

そのことが日に日に増して、どうにか介護負担の軽減を図れないかということで、併設されている特別養護老人ホーム「水元ふれあいの家」のショートステイサービスをご利用することになりました。初めての人は別の場所に行くと不安になってしまいますが、行く場所が同じなのでスムーズに入ることができて、うちのスタッフも時折見ることができますので、そこでお声をかけたりとかしています。ご家族もかなり安心されまして、今では隙間なくサービスを提供することによって、息子さんも仕事に専念できています。

ショートステイについて

店長:このショートステイというのは、皆さんが思っているより本当にいいものだと思います。介護者側にも自分の時間ができますからね。

 マスター:特に、認知症が少し入っていた場合には、説明しても初めての場所の場合には覚えていられないこともあるので、すごく不穏になる可能性がありますからね。

同じ場所なので、情報共有もスムーズにできますし、ご本人を落ち着かせるにはどうしたらいいかなどのアプローチも可能です。

 マスター:本人が落ち着いていてくれると家族としては安心できます。息子さんも心の安心感が大きいですね。

在宅で適切な介護を行っていくということになると、まずはご家族様の心身の健康が何よりも大事なことだと思います。通所介護サービスだけではなくて、色々なサービスを組み合わせることで、ご家族の介護の軽減につながって、ご利用者様も適切な介護を受けることができて、ご自宅での生活が円満に過ごせるのではないかなと思っています。

 すべての情報が揃う総合案内所

マスター:「医療と介護なんでも相談室」についても教えてください。

平成29年度より新しく作った部署で、うちの法人サービスに関する総合案内所です。うちのサービスは特別養護老人ホーム(特養)4つ、地域密着型の特養が1つ、デイサービスが6つ、居宅介護支援事業所が3つ、あとは病院が母体にあります。

 マスター:何かあったら医療の部分でのフォローもきくということですよね。

大概これはあっち、これはこっちとか動かなきゃいけません。一箇所ですべての情報が揃うのはご利用者にもご家族にも優しいのではないかということで、スタートしています。

 マスター:家族の方も安心。働く方へのセーフティネットみたいな役目もしていますよね。

介護離職の防止ですよね。しっかり働いてもらって、帰ってきて適切な介護ができるような、そういう仕組み作りと言うのでしょうか。

マスター:介護をするために仕事を離れるのではなくて、プロの力を借りて、仕事は仕事で今まで通り収入を得られる。その両立を目指そうと、国の方も力を入れていますね。

メッセージ

マスター:他になにかPRしたことがあれば、お願いします。

介護の現場はマンパワー不足と言われていますが、楽しい職場です。これは多分どこの事業所でも同じだと思います。魅力的な仕事なので、ぜひ働いてもらえたらなと思います。

センターの取り組みで色々楽しいこともやっていますので、非常勤のパートの方でも意見が吸い上がる仕組みもあって、行事では達成感も味わえます。

 

介護についての悩みやご相談など、なんでも結構です。
ぜひ番組までメールください。

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