かつしかFM(78.9Mhz)から発信する地域包括ケア
「なかまで介護」
毎週(1~3週)木曜日10:00-10:54 放送中!
このサイトでは、ラジオ放送から数週間遅れで、youtube再放送版を公開しております。
「なかまで相談室」
高齢者総合相談センター新宿(にいじゅく)の津野瀬さん
【高齢者総合相談センター新宿の概要と特徴】
マスター:センターについてご紹介頂けますか。
水戸街道を松戸方面から都心に向かって中川大橋を渡り、役所のある方に近づくと、その手前を右に曲がります。神社や保育園、向かい側には認知症サポート医の先生がいる矢作クリニックがあります。水戸街道にあるバス停「新宿1丁目」から歩くか、本数は少ないですがコミュニティバスが目の前に止まります。担当地域は常磐線の南側で、新宿1丁目~5丁目と金町1丁目~6丁目です。新宿は最寄り駅がないためか、昼間でも意外と人が歩いていないですね。
【詐欺被害への対策とアドバイス】
マスター:最近気がかりなことなどあれば教えてください。
ちょうど亀有警察署が私達の担当エリアにあるので、いろいろ情報交換させて頂くのですが、「詐欺被害」はかなり頭の痛い問題になっていると伺っています。実際に高い浄水器を買わされたり、詐欺被害にあって数百万持っていかれたりということが、私達の担当エリアでも生じていて、高齢者の方からも聞いています。浄水器についてはクーリングオフの手続きの仕方を消費生活センターに教わって、解決したこともありました。
マスター:具体的にどのようなアドバイスをされるのでしょうか。
まずは、そういったところと接点を持たないこと。留守番電話にするとか、家電メーカーの迷惑電話防止機能付きの電話を使うというのを、警察や役所でもよく教えてくださっています。センターがおすすめしたいのは、家にいないでなるべくどこかに出かけたり、人と会ったり、コミュニケーションを取っている機会があれば、自然と電話に出なくなると思いますので、なるべくお出かけになること、もし出かけるのが大変であれば誰かに来てもらってでもいいと思います。
マスター:お出かけのキッカケ作りも必要ですね。
センターの方で今いろいろ情報収集して、そういった情報を整理しています。こういうことをお伝えするのも私たちの役割だと思っていますので、ぜひご活用頂ければと思います。
【イベントのお知らせ】
マスター:なにか予定しているイベントなどはありますか?
11月24日・25日に私どもの担当地域にある東京理科大の学園祭で、高齢者総合相談センター水元と一緒に認知症をテーマにしたブースを出展します。もうひとつは、マスターが講師の「認知症サポーター養成講座」を金町地区センターで12月3日におこないます
「なかまゲスト」
葛飾区社会福祉協議会成年後見センター加藤さん
葛飾区社会福祉協議会について
マスター:「葛飾区社会福祉協議会」とはどんな組織でしょうか。
通称で「社協」と呼ばれています。区民の皆さんが主体となり、地域の中で共に支え合う・共に助け合う住みよい福祉のまちづくりの実現を目指して、支援が必要な方々に対して、様々な支援活動や事業を推進している会員制の福祉団体ということになります。
私達の活動に参加して頂くということもあるのですが
、活動には参加できないけれど事業を一緒に進めて行くという形で会員になっていただいています。正会員が年間で一口1,000円以上、特別会員が一口10,000円以上です。
エンディングノートってなに?
マスター:エンディングノートを作ったいきさつと内容を教えてください。
すべての区民の方々が安心して暮らせるひとつの材料として作成しました。これまで歩んできた経歴や趣味、持病やかかりつけの病院、延命措置など、いざとなった時にどうするか。その他にも、財産や借金なども残された方に知らせないといけませんし、ご自分が亡くなった後のこととして遺言書や葬儀のことに関してや、大切な人たちのこととしてペットや知人のことなども書けるようになっています。
マスター:介護が必要になっても、ペットが手放せなくて行けないという話は聞きますね。ペットも家族の一員で大切。そのことも書けるのは凄い気遣いですね。実は、私も家内と話して少しずつまとめ始めたところですが、こういう風にまとめてくれていると助かります。
【エンディングノートを入手するには】
マスター:エンディングノートはどこで手に入りますか。
私ども社協の窓口のほか、区内14か所にある高齢者総合相談センター、葛飾区役所3階の福祉管理課の窓口の方で配布しています。無料で配布していますので、ラジオを聴いて興味感心を持たれた方はぜひ手にして頂きたいと思います。
【エンディングノートについてもっと知りたい】
マスター:エンディングノートは、最後まで自分が自分らしく生きるため、人生を振り返ることで今後の日々をいかに豊かに過ごしていくかを考えるきっかけですね。エンディングノートに関する講座や説明会があったら教えてください。
依頼があれば、簡単な講座として説明に出向くなどしています。また、センターでも、講師の先生をお招きした講演会など行なっています。年明けにも予定していますので、詳細が決まりましたら、「広報かつしか」やホームページなどでご案内させて頂きます。
葛飾区社会福祉協議会の活動
マスター:その他の活動についても教えてください。
私が所属している成年後見センターでは、成年後見に関しての様々な取り組みを行うほか、手続きやご相談を受け付けています。その他、社協では、一人暮らし高齢者の安否確認としての乳酸菌飲料の配布事業や区内19カ所で小地域福祉活動というものも展開しています。
成年後見制度とは
店長:成年後見制度について教えてください。
認知症や知的な障害、精神上の障害などで物事の判断が難しくなってしまった方々を、成年後見制度を利用することで、本人の代理人となる方が財産の管理やいろんな契約行為を行い、ご本人が安心して生活できるようにサポートしていく制度です。判断能力といっても、全く無い方から、ある程度保たれている方まで、いろいろいらっしゃいますので、その方に合わせて行うことができます。
小地域福祉活動って?
マスター:さっき話していた小地域福祉活動についても少し教えてもらえますか。
区内19カ所それぞれの地域の中で、いろいろな困りごと相談を行っていたり、なかなか外に出られない方々のためにイベントに参加していただいたり、仲間作など。地域の方々が考えて取り組みをおこなっています。
介護についての悩みやご相談など、なんでも結構です。
ぜひ番組までメールください。