認知症の人のために家族ができる10カ条
- 見逃すな。「あれ、何かおかしい?」は、大事なサイン
- 早めに受診を。治る認知症もある。
- 知は力。認知症の正しい知識を身につけよう。
- 介護保険など、サービスを積極的に利用しよう。
- サービスの質を見分ける目を持とう。
- 経験者は知恵の宝庫。いつでも気軽に相談を。
- 今できることを知り、それを大切に。
- 恥じず、隠さず、ネットワークを広げよう
- 自分も大切に、介護以外の時間を持とう。
- 往年のその人らしい日々を。
参考: 「認知症 家族の接し方の10カ条」 (公益財団法人認知症予防財団)
”家族だからできること”がある
認知症が進行すると判断力が低下し、段取りを考えることも難しくなります。
そのため行動の途中で何をしたらいいかがわからなくなったり、その行動にいたずらに時間がかかったりすることがあります。
家族はまずその「つまずき」に気づいてあげること。
それがサポートの第一歩となります。
「つまずき」に気づいたら、どこで何につまずいているかを見分け、その部分だけに緩やかな支援の手を差し伸べ次の行動を促します。
できないことがあるからといってすべてをカバーしてしまうと、できていることまでできなくなってしまう可能性があります。
上手にナビゲーション(案内・誘導)をして「つまずき」の部分をうまくサポートし、本人が自分でできるように仕向けるとよいでしょう。
失敗したりうまくいかなかったときも、責めるのは禁物です。本人の焦りや不安をさらに募らせることになりかねません。
試すようなことをしたり、無理をさせたりすると、本人の自尊心を傷つけてしまうこともあるので注意が必要です。
治療やリハビリテーションは専門のスタッフに任せましょう。